新しいナフタザリン色素による絹の染色

新しいナフタザリン色素による絹の染色

レコードナンバー661989論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00018606NACSIS書誌IDAN00190300
著者名長嶋 直子
山本 好和
木下 靖裕
ほか2名
書誌名日本蠶絲學雜誌
別誌名Nihon sanshigaku zasshi
Nihon sanshigaku zasshi
The journal of sericultural science
The journal of sericultural science of Japan
日本蚕糸学雑誌
発行元日本蠶絲學會
巻号,ページ71巻・ 3号, p.141-146(2002-12)ISSN00372455
全文表示PDFファイル (447KB) 
抄録北米産のハナゴケ科地衣類の1種であるクラドニア・クリスタテラ(Cladonia cristatella)の菌の培養によって得られた新規のナフタザリン色素、3ーエチルー2ーヒドロキシー7ーメトキシナフタザリンを絹の染色に適用することを試みた。まず、色素ーアルミニウム錯体の構造についての知見を得るため、色素と塩化アルミニウムが共存するメタノール溶液に塩酸を添加して可視部吸収スペクトルの変化を追跡した。その結果、色素はアルミニウムイオンと結合して構造の異なる2種の1:2型錯体を形成すると結論した。これと同様な結合体が絹の他、木綿や羊毛などの親水性繊維中でも形成されているものと推測される。ついで、アルミニウム先媒染染色絹布の色差を測定してその色をL*a*b*表色系のa*b*色度図上に示し、すでに得られているシコニンおよびカルミン酸についての結果と比較した。その結果クリスタザリンによる染色絹布の色は、コチニールよりやや青味が強く、シコニンよりはやや赤味の強いことがわかった。耐光堅ろう性については、退色試験機で一定時間露光した絹布の露光前後の色差を測定して評価した結果、シコニンよりも優れた、コチニールに近い堅ろう性を有することがわかった。汗堅ろう度および洗濯堅ろう度については、それぞれJIS L0848およびJIS L0844に従って堅ろう度試験を行った結果、この色素は一般の天然色素に比べても遜色の無い堅ろう性を有していることが明らかとなった。
索引語色素;色;染色;アルミニウム;性;絹;種;構造;結合;培養
引用文献数3
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat