実用酵母Saccharomyces及びSaccharomyces sensu strictoにおける2μDNAの分布
実用酵母Saccharomyces及びSaccharomyces sensu strictoにおける2μDNAの分布
レコードナンバー | 662198 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20005635 | NACSIS書誌ID | AN00164184 |
著者名 | 中里 厚実 門倉 利守 安 光得 ほか1名 | ||
書誌名 | 東京農業大学農学集報 | ||
別誌名 | Journal of agriculture science, Tokyo University of Agriculture Journal of agricultural science, Tokyo Nogyo Daigaku 東京農大農学集報 東農大農学集報 農学集報 東京農業大学農學集報 | ||
発行元 | 東京農業大学 | ||
巻号,ページ | 47巻・ 3号, p.226-230(2002-12) | ISSN | 03759202 |
全文表示 | PDFファイル (854KB) | ||
抄録 | 醸造酵母は実用面から見ると清酒酵母、ワイン酵母、ビール酵母などに分けられる。これらの酵母の多くはSaccharomyces cerevisiaeに属している。このS. cerevisiaeは近年遺伝子工学分野で頻繁に使用されている2μDNAプラスミドを保持している。本研究では実用酵母としての観点から見た2μDNAの保持について調べた。清酒酵母については、醸造協会保存の17株、ATCC保存の10株、長期間保存されている7株(IFO及びNI株)、大手酒造工場から分離された22株、竹田らによって分離された93株、自然界から分離された43株の合計192株の全てが2μDNAを保持していなかった。また、泡盛酵母も同様に15株全てが保持していなかった。ワイン酵母は55株中34株、パン酵母は20株中17株、ビール酵母は14株中13株が保持しており、高い保持率を示した。焼酎酵母は30株中10株で低い保持率であった。このように日本独自の酒類である清酒、泡盛、焼酎の製造に使用されている酵母は2μDNAを保持していないか、または保持していても低率である結果であった。これに対し、パン酵母やビール酵母は高い保持率を示した。また、本研究では実験室酵母として使用されているS. cerevisiae、S. bayanus、S. pastorianus、S. paradoxus及び樹液酵母も使用した。その結果、興味あることにS. paradoxusと樹液酵母の保持は確認されなかった。 | ||
索引語 | 酵母;DNA;保存;醸造;研究;パン;樹液;DNA;分布;遺伝子工学 | ||
引用文献数 | 16 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |