堆肥成形シードキューブによるチモシー主体草地への簡易更新技術

堆肥成形シードキューブによるチモシー主体草地への簡易更新技術

レコードナンバー670690論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00018427NACSIS書誌IDAN00008371
著者名廣田 千秋
慶長 久美子
書誌名青森県畜産試験場報告 = Bulletin of the Aomori Zootechnical Experiment Station
別誌名Bulletin of the Aomori Prefectural Expreriment Station of Animal Husbandry
発行元青森県畜産試験場
巻号,ページ18号, p.36-42(2003-03)ISSN0385681X
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抄録放牧頭数が減少し利用率が低下している放牧草地を簡易にチモシー主体採草地に転換し草地を効率的に家畜生産に結びづけるため、近年開発された堆肥成形シードキューブを用いた簡易更新法について表土残存部と心土露出部の播種床別に草地生産性及び土壌化学性の面から検討を加えた。1.播種後のチモシー定着率は心土露出部において堆肥成形シードキューブの散布処理区が種子を全面に追播した慣行法より高かったが、表土残存部では処理による差が見られなかった。2.堆肥成形シードキューブに含まれる堆厩肥の効果は心土露出部の利用1年目の収量に対してのみ見られ、これは腐植の乏しい下層土に対して堆厩肥からの養分供給力よりむしろ有機物の持つ総合的な効果が大きく発現したためと考えられた。しかし、収量を確保するためには堆厩肥からの養分供給量だけでは、チモシーは養分不足の状態を呈し早春時から追肥が必要であった。3.収量に対する増肥効果は各利用年とも表土残存部、心土露出部とも認められており、特に心土露出部において顕著であった。このため、収量を高める上から、施肥量は利用1年目がN10kg/10a、利用2年目以降が表土部でN7.5~15kg/10a、心土部でN15㎏/10aが必要と判断された。4.マメ科率を高めるためには、N7.5kg/10aの少肥条件と多回利用の組み合わせによる草地管理が有効であったが、2回利用を3回利用とした場合では表土残存部では11%、心土露出部では16%、それぞれ減収となった。5.土壌のpHは更新後の翌春が慣行>シードキューブであったが、利用2年目ではいずれの更新法もpH6.0以上となった。また、シードキューブを散布した場合では土壌塩基養分状態は概ね適正な範囲にあった。このため、シードキューブによる更新法は土壌改良効果及び牧草の定着状況とも土壌改良資材と基肥、牧草種子を2回に渡って撤布する慣行法に比べ遜色が無く、散布作業が1回で済むことから省力的な更新法といえる。
索引語利用;心土;更新;草地;表土;チモシー;効果;目;収量;養分
引用文献数7
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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