ウシ生体由来の卵丘細胞-卵子複合体を用いた体細胞核移植

ウシ生体由来の卵丘細胞-卵子複合体を用いた体細胞核移植

レコードナンバー670726論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009417NACSIS書誌IDAN10075105
著者名長谷川 清寿
安田 康明
山田 彰司
佐々木 恵美
安部 茂樹
書誌名島根県立畜産試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Shimane Prefectural Animal Husbandry Experiment Station
島根畜試研報
島根県立畜産試験場研究報告
発行元島根県立畜産試験場
巻号,ページ36号, p.33-37(2003-03)ISSN09146296
全文表示PDFファイル (984KB) 
抄録特定の生体由来の核移植材料を継続的に回収できる経膣採卵(ovum pick up : OPU)に着目し、採取した卵丘細胞-卵子複合体(cumulus-oocyte complexes:COC)を用いたウシ体細胞核移植について検討した。核移植には、成熟培養後の複合体から分離した卵丘細胞および卵子細胞質を用いた。融合処理数は133個であり、融合率は70.7%(94/133)、卵割率は86.2%(81/94)、核移植後7日目での移植可能胚(後期桑実期~胚盤胞期)への発生率は42.6%(40/94)であった。また、胎齢40日目での受胎率は28.6%(2/7)、生存胎子率は15.4%(3/13)であり、1頭の受胎雌ウシから双子を娩出した。双子産子からDNAを採取してマイクロサテライトDNA多型領域を解析した結果、ドナー細胞由来雌ウシのクローン産子であることを確認した。また、双子のミトコンドリアDNA型は、D-1ooP領域の塩基配列を直接シークエンスした結果、双方の毛根組織サンプルでは異なったアリルが検出され、由来レシピエント卵子のDNA型と一致した。双子の生時体重は29.6および40.8㎏、生時体高は67.0および70.8cmであったが、2から18週齢時までの体重および体高発育値は概ね相似して推移した。以上のことから、OPUで採取したCOCは、卵丘細胞を成熟培養後にドナー細胞として、卵子をレシピエント細胞質としてそれぞれ利用した場合、発生した体細胞核移植胚が個体発生能を有し、産子生産が可能であることが明らかとなった。さらに、表現型のうち生後の発育値に関してはドナー核の影響が大きく、少なくとも2から18週齢時までの発育に関しては、レシピエント細胞質の影響は認められないことが推察された。
索引語細胞;核移植;卵子;ウシ;卵;体細胞;細胞質;DNA;発育;生体
引用文献数34
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat