グイマツ雑種F1幼苗からのさし木増殖法

グイマツ雑種F1幼苗からのさし木増殖法

レコードナンバー670773論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00009360NACSIS書誌IDAN1005962X
著者名黒丸 亮
来田 和人
書誌名北海道林業試験場研究報告
別誌名Bulletin of the Hokkaido Forestry Research Institute
Bulletin of the Hokkaido Forest Experiment Station
発行元北海道立林業試験場
巻号,ページ40号, p.41-63(2003-03)ISSN09103945
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抄録グイマツ雑種F1苗木不足の解消と優良家系品種の普及のため、幼苗からのさし木増殖法の実用化を検討した。検討事項は、1)台木の樹齢、2)さし木の基本技術の検証、3)さし付け方法、4)床替え時期、5)定植後の成長である。これらの結果を総合し最適な生産スケジュールを作成し、6)実証試験を行った。結果の概要は以下のとおりである。1)台木の樹齢による歩留まりの違いは大きく、樹齢が増すにつれて、発根率の低下、枝性の発生、成長不良などがみられる。このため、台木としては播種後2年目までの実生苗を使用する必要がある。2)播種後2年目の幼苗の一次枝、主軸をさし付けたときの平均発根率は90%以上と高く、個体による発根率の違いも少ない。台木1本からの採穂数は、約10本であるが、台木を過密に育成させるとさし穂数は減少する。3)さし付けの深さやさし穂のサイズおよびさし穂の着生部位による成績の違いは少ない。さし穂の基部を摘葉しないままさし付けても歩留まりに違いはなく、摘葉省略によってさし付け工程を2/3にすることができる。発根に要する日数は約80日である。4)床替え時期をさし付け翌年の春からさし付け当年夏にすると、山出し得苗率は大幅に向上する。そのため、発根に要する日数から逆算すると、さし付けは遅くとも5月までに、台木の育成は3月上旬に開始する必要がある。なお、ぺーパーポットを外して裸苗の状態で床替えした方が根系の発達抑制が少ない。5)定植後5年間の成長は、対照として植栽した実生苗と違いはない。6)さし付け本数の68.5%、床替え本数の79.3%が実生山出し苗の規格に合格し、その際の山出し苗1本当たりの直接経費は約62円であった。以上のことから、グイマツ雑種F1の幼苗からのさし木増殖法は、苗木の供給不足や優良品種普及のための増殖手段として実用化可能と考えられる。
索引語苗;台木;発根;増殖;穂;雑種;実生;F1;苗木;品種
引用文献数48
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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