殺線虫剤の根元注入によりマツ材線虫病から回復したクロマツ樹幹でみられた病徴進展

殺線虫剤の根元注入によりマツ材線虫病から回復したクロマツ樹幹でみられた病徴進展

レコードナンバー672469論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010758NACSIS書誌IDAN10164318
著者名松浦 邦昭
書誌名森林総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute
発行元森林総合研究所
巻号,ページ2巻・ 2号, p.75-83(2003-06)ISSN09164405
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抄録マツ材線虫病罹病木の樹幹根元へ殺線虫剤チオナジンを接種2週後に注入処理することで生残・回復がみられた。この回復・生残木を実験2年後に伐倒して、枝階中間で円板切片を作製し観察すると、円板には発病と回復の履歴がみられた。供試木の円板切片でみられる発病と回復の履歴を、発病段階および直径成長回復指数により追跡した。発病段階は、発病段階0:円板に病徴のみられないもの、発病段階1:線状不線班のみみられるもの、発病段階2:線状不染班のほか褐色病変部が材の中心部付近のみにみられるもの、発病段階3:褐色病変部が中心部から形成層に達したもの、発病段階4:褐色病変部の材の一部に腐朽のみられるもの、発病段階5:樹体全体が枯損したものと定めたものである。また、直径成長回復指数は治療実験実施後2年間の年輪幅を実験実施前2年間の年輪幅で割った商により、直径成長の回復程度を表したものである。発病段階および直径成長回復指数の二つの指標の関係では、発病段階4の0.61を例外として発病段階0、1、2、3、5の順に、0.92、0.51、0.41、0.25、0.00と直径成長回復指数は減少した。これから、発病段階が進むほど形成層活動への影響が大きくなることで回復しにくくなるものと考えられた。形成層壊死は褐色病変部の形成層への到達との関係はみられたが、線状不染斑との関係はみられなかった。罹病・回復木を個体別、樹高別に発病段階および直径成長回復指数をみると、供試個体別、地上高別に異なっていた。これは、各供試木での発病程度が地上高別に異なることを示すものと考えられた。
索引語発病;直径;病変;成層;線虫;年輪;個体;クロマツ;接種;枝
引用文献数26
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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