傷刺激は離れた健全葉の褐変に対する感受性を高める

傷刺激は離れた健全葉の褐変に対する感受性を高める

レコードナンバー672983論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名細川 宗孝
林 孝洋
梁 修静
ほか1名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ72巻・ 4号, p.286-291(2003-07)ISSN00137626
全文表示PDFファイル (781KB) 
抄録急激な温度降下によって発生するとされている葉の褐変障害に傷刺激が及ぼす影響を調査する目的で、キツネノマゴ科のRuellia macranthaを用いて以下のことを明らかにした。傷刺激を与えた植物体を水(葉温より3-9℃低い温度)に3秒間浸漬した場合、水温が低いほど葉の褐変障害は著しく、葉温と同じ温度の水によっても褐変が発生した。無傷の植物ではこれらの温度降下処理によって褐変が発生しなかった。よって、傷刺激により水刺激に対する感受性が高まるものと考えられ、我々は植物体のこのような状態をここでは過敏感状態と記述した。植物体のどの部位(葉、葉柄、茎および根)に傷刺激を与えても刺激部位から上位の幼葉に過敏感状態が引き起こされた。過敏感状態は、傷刺激を与えてから数分以内で高まり、3分後に最も高くなった。傷刺激約30分後には過敏感状態が消失した。様々な長さでシュートを切断した場合、シュート長が長くなるに従って上位葉での過敏感状態が消失した。本実験の結果は、傷刺激を受けた植物では葉温降下をはじめ頭上かん水などの刺激に対する感受性が高まることを示した。したがって、挿し木、接木などの栄養繁殖時における挿し穂や接ぎ穂の取り扱いにおいてできるだけ水刺激を与えないような注意が必要である。
索引語刺激;葉;褐変;温度;水;感受性;植物体;障害;葉温;植物
引用文献数13
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat