アサガオ(Ipomoea nil)における種子形成に至らない胚珠

アサガオ(Ipomoea nil)における種子形成に至らない胚珠

レコードナンバー680945論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名宮島 大一郎
狩戸 郁美
藤澤 利枝子
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ72巻・ 5号, p.402-408(2003-09)ISSN00137626
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抄録アサガオ(Ipomoea nil Roh.)における低い種子生産性の原因解明のため、種子形成に失敗した胚珠について調べた。‘暁の紫’、‘サンスマイルピンク’における着果率はそれぞれ31%、36%、果実あたり稔実種子数はそれぞれ3.9、2.7、推定した総胚珠数に対する種子稔実率はそれぞれ17%、16%であった。受粉後30日に採取した種子にならなかった胚珠は正常な種子に比べかなり小さかったが、これらの多くは開花時の胚珠より大きかった。受精の成功は受紛後3日の胚珠あるいは生長中の種子の珠孔の花粉管により判定可能であった。一方、未受精の胚珠でも生長する果実内で生長したことより受精の成功は胚珠の大きさでは判別することができなかった。受粉後4日以後に採取した種子にならなかった胚珠においては胚のう内の構造物が消失していた。受粉後1-3日に採取した子房あるいは生長中の果実の組織切片においては正常に生長する種子と種子にならない胚珠が見られ、種子にならない胚珠には花粉管が存在するものとしないものがあった。組織切片の観察の結果、人工授粉した花において受精していない胚珠は‘サンスマイルブルー’、‘暁の紅’それぞれ64%、71%で、受精後生長を停止したものは‘サンスマイルブルー’、‘暁の紅’それぞれ5%、2%のみであった。いずれの品種においても珠心はあるが胚嚢の形成されない胚珠が約4%見られた。多くの胚珠が受精していないことと受精後生長が停止した胚珠が少ないことからアサガオにおける種子生産性が低い原因は主に受精の失敗によると考えられた。
索引語胚珠;種子;受精;生長;形成;果実;生産性;花粉;胚;組織
引用文献数35
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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