オウトウの果実発育に伴う外果皮細胞の肥大特性の品種間差異

オウトウの果実発育に伴う外果皮細胞の肥大特性の品種間差異

レコードナンバー682140論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名山口 正己
佐藤 功
渡部 昭
ほか1名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ72巻・ 6号, p.465-472(2003-11)ISSN00137626
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抄録裂果感受性の低い‘Valera’、‘Schwarze Venus’および‘Mazzard’、裂果の著しい‘Saonishiki’、‘Napoleon’および‘Van’などの甘果オウトウ6品種の果実肥大に伴う果頂部、赤道部、梗あ部および縫合線部の外果皮細胞径の推移を調査した。果実重や果実側径は二重S字曲線を描き、各ステージの長さや測定数値には品種による差異が認められた。外果皮細胞径には部位による差異が認められ、赤道部横径、果頂部縦径および横径、縫合線部縦径などが大きな値を示した。品種による差異が大きかった部位は、梗あ部縦径、果頂部横径および縦径、赤道部縦径などであった。‘Valera’、‘Schwarze Venus’および‘Mazzard’の成熟果ではこれらの部位の外果皮細胞径が小さくなる傾向が認められた。果実重、果実側径、中果皮細胞横径と各部位の外果皮細胞径とは一部を除き有意な高い相関を示し、外果皮細胞の大きさが果実の肥大と密接に関係していることが明らかになった。外果皮の細胞は中果皮細胞とほぼ同調して分裂を行っていると推定されたが、果頂部においては、他の3つの部位とは異なり、中果皮細胞分裂停止時期以降も外果皮細胞の分裂が継続していると推定された。その期間は品種により異なり、分裂期間の長かった‘Schwarze Venus’、‘Valera’および‘Mazzard’は、幼果期の果頂部外果皮細胞縦径が‘Saonishiki’、‘Napoleon’および‘Van’に比べて小さく、この差異は成熟に至るまで継続した。果実重および果実側径が小さいこと、および果頂部外果皮の細胞分裂停止時期が遅いことは、成熟果の果頂部外果皮の細胞径が小さくなることにつながり、裂果感受性の低下をもたらすと考えられた。
索引語細胞;果実;品種;肥大;裂果;果皮;オウトウ;感受性;細胞分裂;時期
引用文献数23
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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