GA処理で誘導したニホンナシ‘秋栄'と‘豊水'果実のみつ症発生組織における細胞壁分解および構造的変化

GA処理で誘導したニホンナシ‘秋栄'と‘豊水'果実のみつ症発生組織における細胞壁分解および構造的変化

レコードナンバー682143論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名田村 文男
田辺 賢二
千種 弼
ほか2名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ72巻・ 6号, p.488-496(2003-11)ISSN00137626
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抄録ニホンナシ‘秋栄’と‘豊水’果実のGAペースト処理によって誘導したみつ症発生組織における細胞壁の分解と光学顕微鏡観察による構造変化について検討した。両品種とも健全組織に比べ重度のみつ症組織では高分子CDA可溶性ペクチンの脱重合化が起こったが、Na2CO3可溶性画分には明らかな分子量の変化はみられなかった。4%KOH可溶性ヘミセルロース画分をSepharose CL-6B-100により分子量分画を行ったところ、両品種とも全糖検出で測定される多糖類にはみつ症発生に伴って一部低分子化がみられたものの、‘豊水’の場合キシログルカンには分子量の変化は検出されなかった。両品種の24%KOH可溶性画分についてみると、全糖、キシログルカンとも480kDのデキストランのマーカー付近に一つの広いピークとして溶出し、分子量の変化はごくわずかであった。全般的に見て、‘秋栄’は‘豊水’より細胞壁結合型のポリガラクツロナーゼとグリコシダーゼ活性が高く、また‘秋栄’ではみつ症の進行に伴いβ-ガラクトシダーゼおよびβ-グルコシダーゼ活性が高まった。両品種ともCMCによるセルラーゼ活性に組織間の違いはみられなかった。しかしながら‘秋栄’ではキシログルカンを基質としたセルラーゼ活性は健全組織と比べてみつ症組織で高かった。両品種とも健全部位とみつ症発生部位には細胞壁構造の違いが観察され、みつ症発生部位では可溶化したペクチン質多糖類の増大とともに細胞間隙の拡大がみられたが、その傾向は‘秋栄’で著しかった。
索引語組織;秋;発生;品種;細胞壁;可溶性;活性;処理;果実;分解
引用文献数35
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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