ネクタリンの裂果抵抗性と外果皮細胞径および気孔密度との関係

ネクタリンの裂果抵抗性と外果皮細胞径および気孔密度との関係

レコードナンバー682962論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011205NACSIS書誌IDAA11651673
著者名山口 正己
土師 岳
八重垣 英明
書誌名果樹研究所研究報告 = Bulletin of the National Institute of Fruit Tree Science
別誌名Bulletin of the NARO Institute of Fruit Tree Science
Bull. Natl. Inst. Fruit Tree Sci
果樹研報
発行元農業技術研究機構果樹研究所
巻号,ページ2号, p.77-84(2003-03)ISSN13473549
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抄録ネクタリンの果皮の裂果および肌荒れに関与する要因を明らかにするために,‘早生ネクタリン’および‘フレーバートップ’の果頂部,赤道部および梗あ部の表皮について,幼果期から成熟期に至るまで顕微鏡による観察を行うとともに,果実径と3部位の表皮細胞径および気孔密度の推移を検討した。さらに,翌年は前記2品種を含む11品種を用い,赤道部について同様の測定を行った。この結果,果実の肥大に伴い,表皮の気孔が開き,褐変や周辺細胞の亀裂,クチクラ層の亀裂が進行した。こうした変化は果頂部で早く,赤道部がそれに続いた。‘早生ネクタリン’ではこれらの亀裂の進行が‘フレーバートップ’に較べて明らかに早かった。部位別には,梗あ部の表皮細胞径は他の2つの部位に較べて明らかに小さかった。品種別には果実径と表皮細胞径との間に有意な正の高い相関が認められた。回帰直線の傾きは裂果の多い‘早生ネクタリン’で大きく,裂果の少ない‘フレーバートップ’で小さかった。気孔密度は,表皮細胞径とは逆に果実肥大に伴い低下した。部位別には,果頂部の気孔密度が明らかに低く,梗あ部で高く,赤道部でその中間的な値となった。果実縦径×側径の逆数(表皮面積指数)との間に有意な高い直線的な相関が得られ,その傾きは‘早生ネクタリン’で低く,‘フレーバートップ’で高かった。裂果・肌荒れの発生程度の異なる11品種における果実側径と赤道部外果皮細胞横径との関係を検討した結果,いずれの品種においても有意な正の高い相関が得られた。‘秀峰’を除き,回帰直線の傾きは裂果・肌荒れの発生の少ない品種で小さく,多い品種で大きい傾向が認められたことから,この数値が裂果抵抗性の指標として有効であると考えられた。加えて,表皮面積指数と気孔密度の回帰直線の傾きは,裂果抵抗性判定法としてより簡便な指標となりうることが示唆された。
索引語裂果;表皮;細胞;品種;気孔;果実;密度;早生;抵抗性;相関
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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