妊娠,分娩,授乳期および性周期中のラット子宮プロゲステロン受容体mRNA量の変化
妊娠,分娩,授乳期および性周期中のラット子宮プロゲステロン受容体mRNA量の変化
レコードナンバー | 683130 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014744 | NACSIS書誌ID | AA10936678 |
著者名 | 村田 拓也 樋口 隆 | ||
書誌名 | The Journal of reproduction and development | ||
発行元 | Japanese Society of Animal Reproduction | ||
巻号,ページ | 49巻・ 6号, p.425-432(2003-12) | ISSN | 09168818 |
全文表示 | PDFファイル (1233KB) | ||
抄録 | プロゲステロンは、雌の生殖機能に重要な働きを持っている。本研究では、妊娠、授乳期および性周期中のラットプロゲステロン受容体(PR)mRNAを競合的PCR法を用いて測定した。妊娠および授乳期において、PRmRNAレベルは、妊娠20日と21日に有意に減少し(vs妊娠15日、分娩時、授乳3日、7日、14日)、そして、分娩時に有意に上昇した後(vs妊娠15日、18日、20日、21日)、授乳1日目に低下した。さらに、授乳3日と14日に有意な増加が見られた(vs妊娠15日、18日、20日、21日)。性周期中のPRmRNAレベルには、有意な変化は見られなかった。また、卵巣を摘出した未経産ラットにおいて、1週間のプロゲステロン処置のみ、プロゲステロン処置下でのエストロゲン投与、およびプロゲステロン処置除去後のエストロゲン投与によっても、PRmRNAレベルには変化は見られなかった。妊娠ラットにおいて、妊娠18日に卵巣を摘出し、6時間後にエストロゲンを投与すると、投与後18時間後に偽手術および卵巣摘出対照群と比べて、PRmRNAレベルが有意に増加した。以上の結果より、妊娠、分娩および授乳期において、ラット子宮PRmRNAレベルが異なった制御を受けていること、そして、分娩時においては、エストロゲンがPRmRNAレベルの増加に必須な因子の一つであることが示唆された。 | ||
索引語 | 妊娠;mRNA;分娩;ラット;エストロゲン;投与;性周期;卵巣;子宮;受容体 | ||
引用文献数 | 35 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |