新生ラット視床下部における性ステロイド依存性遺伝子の発現解析
新生ラット視床下部における性ステロイド依存性遺伝子の発現解析
レコードナンバー | 683145 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
---|---|---|---|
ALIS書誌ID | ZZ00014744 | NACSIS書誌ID | AA10936678 |
著者名 | 米原 圭祐 鈴木 正寿 山内 啓太郎 ほか1名 | ||
書誌名 | The Journal of reproduction and development | ||
発行元 | Japanese Society of Animal Reproduction | ||
巻号,ページ | 49巻・ 6号, p.547-552(2003-12) | ISSN | 09168818 |
全文表示 | PDFファイル (814KB) | ||
抄録 | エストロゲンは新生期におけるラットの脳の性分化に重要な役割を果たしていると考えられている。脳の性分化の分子機構をさらに追究するために、本研究においては新生ラットの視床下部において発現に性差のある遺伝子、およびエストロゲンにより発現の誘導される遺伝子をDNAマイクロアレイ法とリアルタイムR-PCR法を用いて検討した。その結果、生後5日令のラット視床下部において、グルタミン酸脱炭酸酵素65およびコロニン1bの遺伝子発現が雌よりも雄で高いこと、また生後2日令の雌ラットヘのエストラジオール処置によりコラーゲンタイプ3α1遺伝子の発現が低下し、チオレドキシン還元酵素2遺伝子の発現が上昇することが示された。これら4種類の遺伝子について、無処置の雌雄ラットを用いて出生前1日から生後9日までの視床下部における発現パターンを調べた結果、確かに雌雄差があることが確認された。さらに、新生雌ラット視床下部におけるこれらの遺伝子の発現はエストラジオール、テストステロンまたはジヒドロテストステロンのいずれかにより変化することが明らかとなった。本実験の結果より、これら4種類の遺伝子が脳の性分化に関与していること、またエストロゲンばかりではなくアンドロゲンもその過程に関与していることが示唆された。 | ||
索引語 | 遺伝子;発現;ラット;エストロゲン;脳;性分化;雌;性;酵素;ステロイド | ||
引用文献数 | 24 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |