未成熟雄マウス由来first-wave円形精子細胞を用いた顕微授精

未成熟雄マウス由来first-wave円形精子細胞を用いた顕微授精

レコードナンバー690407論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名三木 洋美
井上 貴美子
李 知英
ほか7名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ50巻・ 1号, p.131-137(2004-02)ISSN09168818
全文表示PDFファイル (2079KB) 
抄録円形精子細胞は、マウスを含めたいくつかの哺乳動物において、顕微授精技術を用いることで正常産仔の作出に用いられてきた。本研究で我々は、精子形成firs‐waveの過程にある未成熟な精巣から得たマウス円形精子細胞が、成熟個体からの細胞と同等の能力を獲得しているかどうかを検証した。円形精子細胞の顕微授精は、あらかじめ活性化された卵子内への直接注入によって行った。雄の日齢(17‐25日齢)に関係なく、72時間胚培養後には、注入に成功した卵子のうち約60‐85%が桑実胚/胚盤胞へと発生した。胚移植後、最初に円形精子細胞が現れる17日齢を含め、全ての日齢区から正常胎仔が得られた。胚移植後の産子までの発生率と雄の日齢との間には高い相関(r=0.90)が見られ(P<0.01、Speaman rankcorrelaion)、産子を得る効率は雄の日齢に依存していることが示された。20日齢の精子細胞から得た胎齢9.5日の胎児(n=12)では全て、インプリンティング遺伝子(H19、Igf2、Meg3、Igf2r)は、正常な両親性アレル(それぞれ母型、父型、母型、母型)から発現していた。これらの結果より、少なくともいくつかのfirs-waveの精細胞は、成体由来の成熟精子と同様に、正確な両親性のインプリンティングを持つ正常な半数体のゲノムを有し、妊娠末期まで胚発生を支持する能力があることが明らかになった。未成熟動物由来の雄性生殖細胞の利用によって、近交系/コンジェニック系統の作出時間の短縮や、早期発症の雄性不妊の救済手段となりうることが期待される。
索引語精子;細胞;日齢;雄;性;マウス;作出;成熟;能力;卵子
引用文献数23
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat