大分県におけるネギ小菌核腐敗病の発生生態と防除

大分県におけるネギ小菌核腐敗病の発生生態と防除

レコードナンバー691339論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014416NACSIS書誌IDAN00026952
著者名吉松 英明
挾間 渉
加藤 徳弘
佐藤 通浩
書誌名大分県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Oita Prefectural Agricultural Research Center
別誌名Bulletin of Oita Prefectural Agricultural Research Center
発行元大分県農業技術センター
巻号,ページ31号, p.1-14(2001-03)ISSN03888576
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抄録1.大分県の西国東地域を中心とした根深ネギ産地において、1988年に葉鞘軟白部に多数の菌核を生じ、腐敗する病害が確認された。本病害の発生は、品質、収量に大きな影響を及ぼすため、現地では大きな問題となった。2.ネギ葉鞘軟白部に菌核を生じる病害の病原菌は、菌の生育温度、他作物への病原性、菌の形態から、B. squamosaとB. cinereaの2種のBotrytis属菌が関与していることを明らかとした。現在のところ、B. squamosaが優占種である。3.発生は2月から4月に出荷する作型のもので多く観察され、夏期出荷する夏ネギではほとんど問題とならなかった。すなわち、本病は年明けから春先の時期に多く発生する病害であると考えられた。地域別では古くから栽培が行われている西国東地域および宇佐市の栽培地帯で発生が確認されたが、玖珠、九重地域では発生をまったく認めなかった。これは、玖珠、九重地域が新規産地であるためか、夏ネギ産地であるためかは明確とはならなかったが、古くからの産地である西国東地域でも夏期高温時には発生が極めて少ないことから、夏ネギ作型中心の産地では発生しにくいものと考えられた。4.本病の防除対策としての土壌消毒はまったく効果が認められなかった。生育期処理はジカルボキシイミド系薬剤であるイプロジオン水和剤およびプロシミドン水和剤の土寄せ前処理が高い防除効果を示した。ベノミル水和剤は十分な効果は認められなかった。5.ベノミル水和剤の防除効果が低かった原因として、ベンズイミダゾール系薬剤に対し高度耐性を示す菌株が、本病の病原菌の一つであるB. cinereaの中に半数存在したことにあると考えられる。今後薬剤耐性菌の増加による防除効果の低下という観点から、B. cinereaによる発生にも十分注意をはらう必要がある。
索引語発生;地域;防除;産地;効果;病害;菌核;夏;薬剤;大分県
引用文献数14
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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