中山間地域における水稲点播直播の生育特性と安定栽培技術

中山間地域における水稲点播直播の生育特性と安定栽培技術

レコードナンバー691345論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014416NACSIS書誌IDAN00026952
著者名佐藤 吉昭
清水 康弘
平山 孝行
大友 孝憲
書誌名大分県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Oita Prefectural Agricultural Research Center
別誌名Bulletin of Oita Prefectural Agricultural Research Center
発行元大分県農業技術センター
巻号,ページ33号, p.1-15(2003-03)ISSN03888576
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抄録打ち込み式代かき同時点播直播栽培(通称ショットガン直播、以下、点播直播と記す)は、九州農業試験場(現独立行政法人九州沖縄農業研究センター)で開発された新しい直播栽培法で、専用播種機により種子を数粒単位で株状に点播することに特徴がある。中山間地域において、点播直播で栽培された水稲の生育特性、安定収量確保のための生育条件、窒素施肥法を検討した結果、次のような知見が得られた。1.点播直播で栽培した水稲は、同播種時期の稚苗移植と比較した場合、初期生育は旺盛であるが穂数が少なく、籾数も減少するため玄米収量は5%程度減少する。また、出穂期、熟成期とも点播直播がやや早い。2.点播直播した水稲は稚苗移植に比べ低位節から分げつが発生するため、主茎1本当たりの一次分げつ数が多く、全茎数中の二次分げつ数も多い。しかし、有効茎歩合が低いため、穂数の分げつ別構成比は稚苗移植と差がない。3.稚苗移植の90%以上に相当する60kg/aの玄米収量を得るためには、400本/m2以上の穂数が必要である。そのためには苗立数を60~80本/m2確保する必要があり、苗立数確保に必要な播種量(乾籾)は0.35~0.4kg/aである。4.苗立数を60~80本/m2程度確保できた場合には、施肥を慣行の分施体系としても60~70kg/a(稚苗移植の90~95%程度)の玄米収量が得られる。苗立数が少ない場合には、分げつ肥または穂肥を早期に施用することで玄米収量が向上する。5.シグモイド型被覆肥料を用いる場合、極早生種の‘ひとめぼれ’には溶出期間80日タイプ肥料が、早生種の‘こいごころ’には溶出期間100日タイプ肥料が適する。中山間地域では地温が低いため、窒素成分の溶出には肥料ごとに設定された溶出期間より多くの日数を要する。6.シグモイド型被覆肥料を用いた‘こいごころ’の全量基肥施肥には、速効性窒素肥料と溶出期間100日タイプの被覆肥料を30:70の割合で含む肥料を施肥するのがよい。
索引語栽培;収量;移植;穂;水稲;施肥;玄米;肥料;中山間;地域
引用文献数11
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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