アブラナ科野菜根こぶ病の発病に及ぼす土壌の種類とpHの影響

アブラナ科野菜根こぶ病の発病に及ぼす土壌の種類とpHの影響

レコードナンバー692358論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名村上 圭一
篠田 英史
中村 文子
ほか1名
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ75巻・ 3号, p.339-345(2004-06)ISSN00290610
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抄録群馬県吾妻群嬬恋村の土壌は黒ボク土であるが、その下層土は、根こぶ病の発病抑止的土壌として知られている。本報では、土壌の酸性改良が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムおよび黒ボク下層土が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムを明らかにする目的で、根こぶ病の発病に及ぼす土壌の種類とpHの影響について検討を行った。1)根こぶ病の発病を抑止するために必要な酸性改良の程度は土壌の種類により著しく相違し、黒ボク表層土や灰色低地土のように発病しやすい土壌では、土壌のpHを少なくとも7以上にまで高める必要がある。一方、発病しにくい黒ボク下層土や赤黄色土では極端な酸性改良を必要としないことが明らかになった。2)土壌の酸性改良による根こぶ病の抑制メカニズムは従来から高pH条件下で土壌中の休眠胞子の発芽を抑制することに起因すると考えれてきたが、高pH条件においても休眠胞子の発芽あるいは、根毛への第一次感染が確認されたことから、これらのメカニズムは第一次感染以降にあると推定された。3)黒ボク下層土が根こぶ病の発病を抑止するメカニズムは、休眠胞子が有する陰電荷と土壌コロイドの電荷特性の変化に起因する。すなわち、腐植質黒ボク土は腐植に由来する陰電荷を、腐植を含まない黒ボク下層土はアロフェン由来の陽電荷を持っている。黒ボク下層土中では休眠胞子が土壌コロイドに電気的に吸着されるため、休眠胞子密度が低下する。このような土壌中での見かけ上の休眠胞子密度の低下が発病を抑止する原因と考えられた。
索引語土壌;発病;根こぶ病;土;休眠;胞子;酸性;改良;pH;腐植
引用文献数24
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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