山形県におけるメロンえそ斑点病の発生生態と総合防除

山形県におけるメロンえそ斑点病の発生生態と総合防除

レコードナンバー700206論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20015344NACSIS書誌IDAA11890889
著者名伊藤 政憲
生井 恒雄
藤田 靖久
ほか5名
書誌名山形県園芸研究報告 = Bulletin of the horticultural research in Yamagata Prefecture
別誌名Bull. Yamagata Horticultural Research
山形園芸研報
発行元山形県立園芸試験場
巻号,ページ15号, p.77-89(2003-03)ISSN13473786
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抄録メロンの重要病害の1つであるえそ斑点病の総合防除技術を確立する目的で、山形県における本病の発生状況と病原ウイルスの同定および、その効果的な環境保全型の防除方法の検討を行った。県内の発病実態調査は全域の農家を対象としたアンケート調査を行い、また罹病植物から病原ウイルスを検定した。その結果、メロンえそ斑点病は県内全域に分布しており、特に庄内地域に多いことが明らかとなった。また病原ウイルスはNH系とNK系が混在していることが明らかとなった。罹病メロン内のウイルスの分布状況を調べた結果、本病は全身病害であるが、病原ウイルスはメロン植物体全体に均一に分布することはなく、病斑部分に局在することがわかった。発病が果実品質に及ぼす影響について現地試験ほ場で調査した結果、定植後40日以前に発病が認められた場合や、収穫期の発病葉数が10葉/25葉以上、トリアシ症状(茎えそ)が発生し、下葉が枯れ上がった場合では、果実外観に異常が見られなくても果肉に空隙が発生しやすい傾向がみられた。発病を抑制するための防除技術の1つである土壌処理薬剤の探索のため、プランター試験および現地試験を実施した。その結果汚染度が低い土壌の場合にはメチルイソチオシアネート・DD油剤4L/aを30cm間隔、深さ15cmに4ml灌注するのが効率的と考えられた。次ぎに、抵抗性台木を探索するため本ウイルスに対する抵抗性品種の検討を試みた結果、‘Perlita’、‘ニューメロン’、‘PMR-5’の3品種は本ウイルスNH系とNK系の両方に抵抗性であることが明らかとなった。中でも‘Perlita’はメロンつる割病にも抵抗性であることから、台木品種として有望と判断された。そこで、‘Perlita’を台木として接ぎ木栽培を行った結果、本病常発ほ場でも発病を回避することが可能で、収量・品質に対する悪影響もなかった。一方、各種微生物資材施用による本病発病抑止効果を検討したところ、数種類の微生物資材では、化学薬剤による土壌消毒を行わないで使用することにより、土壌微生物相が安定し、発病も低く抑えられた。しかし、発病抑止効果は概して高いものではなかった。また、CMV弱毒ウイルスを用いたMNSVに対する干渉効果、他の作物との輸作体系による本病の発病回避効果は判然としなかった。
索引語抵抗性;メロン;技術;台木;斑点病;果実;品質;土壌;処理;接ぎ木
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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