IGF-I過剰発現はマウス胎盤形成期に流産を引き起こす

IGF-I過剰発現はマウス胎盤形成期に流産を引き起こす

レコードナンバー700350論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名中村 織江
本道 栄一
難波 泰治
ほか1名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ50巻・ 3号, p.375-380(2004-06)ISSN09168818
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抄録Insulin-like growh facor(IGF-I)はげっ歯類やヒトの妊娠子宮に有意に出現し、胎盤形成や胎子の発育に関与している。妊娠マウスにおけるIGF-Iの役割を調べるために、IGF-I遺伝子を過剰発現させたマウスの妊娠動態を調べた。その結果、遺伝子を導入した側の子宮角でのみ妊娠10日から15日にかけて流産が引き起こされた。妊娠10日までは胎盤は正常に発達していた。妊娠12日において、遺伝子導入側の子宮角では基底脱落膜の厚さが増し、基底脱落膜の血管内腔は径が拡大、ほとんどの胚は生存していなかった。さらに遺伝子導入側の子宮角において、子宮NK細胞が通常はアポトーシスを起こす妊娠10日からアポトーシスを起こしていなかった。成熟子宮NK細胞は胎盤の血管構築を通して妊娠の維持に関与すると考えられている細胞であり、脱落膜化に伴って分化・増殖する細胞なので、IGF-Iは子宮NK細胞の制御を介して脱落膜形成を担っていることが示唆された。本論文はマウス胎盤形成期のIGF-I過剰発現は流産を誘発することを明らかにした最初の報告である。
索引語妊娠;子宮;胎盤;細胞;マウス;形成;膜;過剰;発現;流産
引用文献数23
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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