メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する抗菌物質を産生する海洋細菌の探索並びに陽性分離株MP-6の同定
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する抗菌物質を産生する海洋細菌の探索並びに陽性分離株MP-6の同定
レコードナンバー | 701025 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20011531 | NACSIS書誌ID | AA11863117 |
著者名 | 亀井 勇統 山口 賢典 | ||
書誌名 | Coastal bioenvironment | ||
発行元 | 佐賀大学海浜台地生物環境研究センター | ||
巻号,ページ | 3巻・ p.21-30(2004-07) | ISSN | 13487175 |
全文表示 | PDFファイル (2236KB) | ||
抄録 | 本研究では、海洋細菌からバンコマイシンに代わる新規抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus、MRSA)物質を見出すことを目的に、東京湾、高知県南方外海、および沖縄諸島の各海域並びに佐賀県松浦川河口域で採取した海水および海底泥試料から分離した海洋細菌株を対象に、抗MRSA活性のスクリーニングを行ったところ、計81株の抗MRSA活性を有する細菌を見出した。中でも活性の強かった5株を選抜してそれぞれ液体培養し、菌体についてはMeOH、上清についてはEthyl Acetateによる抗MRSA物質の抽出を行ったところ、3株の培養上清Ethyl Acetate抽出画分に、また1株の菌体MeOH抽出物に抗MRSA活性が見出された。中でも、MP-6株の培養上清Ethyl Acetate抽出画分は最も強い抗MRSA活性を示した。そこで、低毒性で強い抗MRSA活性を示したMP-6株について、生化学的性状試験、16S rDNA塩基配列およびゲノムDNAのGC含量による属レベルでの同定を行った結果、MP-6株はPseudomonas属に同定された。さらに16S rDNAの解析を行ったところ、Pseudomonas putidaとは98.3%、P. gessardiiとは、98.1%の同一性を示した。 | ||
索引語 | 活性;抽出;物質;海洋細菌;同定;培養;耐性;分離;属;産生 | ||
引用文献数 | 30 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |