7 美唄湿原における湿原植生復元試験

7 美唄湿原における湿原植生復元試験

レコードナンバー701603論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00012163NACSIS書誌IDAN10382771
著者名西川 洋子
宮木 雅美
書誌名北海道環境科学研究センター所報 = Report of Hokkaido Institute of Environmental Sciences
発行元北海道環境科学研究センター
巻号,ページ30号, p.56-66(2004-03)ISSN09168656
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抄録乾燥化が進行した美唄湿原で植生復元試験を行い、植生の変化の過程を調査した。年1回の植物の地上部刈り取りを5年間行った場合は、クマイザサの密度が高い試験区で、ササに被陰されていたミズゴケ類の被度が増加した。湿原以外の植物であるクマイザサやヤマウルシの被度は減少傾向が認められたが、クマイザサは依然として優占していた。乾燥化が著しく進行した湿原では、刈り取りの効果は低いと考えられる。深さ20cmの表土ははぎ取りを行った場合は、現存植生を反映した湿原植物の実生による定着がみられたのに加えて、現在の美唄湿原では出現頻度が低いミカヅキグサ、モウセンゴケ、アブラガヤも定着し、試験開始から5年後にはミカヅキグサの被度は突出して高くなった。ミズゴケ類は、試験地に散在していた植物体の一部からの再生もみられたが、試験区外からの分布拡大によって被度が増加した。クマイザサは、試験区外から地下茎の伸長による侵入が確認されたが、現在は周辺部のみに留まっている。表土ははぎ取りによって植生復元を図る場合には、クマイザサの生育を妨げる高さまで地下水位を相対的に上げるよう堀り取りの深さを決定する必要がある。
索引語湿原;植生;植物;乾燥;表土;定着;年;密度;効果;実生
引用文献数9
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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