内蒙古における植生の空間的不均一性

内蒙古における植生の空間的不均一性

レコードナンバー702076論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014871NACSIS書誌IDAN00194108
著者名塩見 正衛
黄 大明
陳 俊
ほか4名
書誌名日本草地学会誌
別誌名日本草地学会誌
Japanese journal of grassland science
Glassland science
Journal of Japanese Society of Grassland Sciences
Journal of Japanese Society of Grassland Science
発行元日本草地学会
巻号,ページ50巻・ 4号, p.319-328(2004-10)ISSN04475933
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抄録中国内蒙古植生の空間的不均一性と生態学的特性を把握するために、東部から西部にかけて針葉樹-広葉落葉樹林、灌木林、草原、砂漠からなる植生の調査・解析を行った。1180000km(2)の面積をもつ内蒙古の地図上に1122個の30km×30kmメッシュ(L-コドラート)を描き、さらに各コドラートを15km×15km(S-コドラート)の4区画に区切って、それぞれの植生のS-コドラート内への出現頻度を記録した。調査においては、各植生の出現頻度と空間的不均一性を記述・解析するためベータ-二項分布を用いた。景観全体を構成している植生の不均一性の出現頻度で重み付けをした平均を、「景観レベルの不均一性の尺度」(植生の空間的な複雑さを表す)として用いた。植生は99類型に分類できた。植生の空間的不均一性(ρ)の最大値は、Larix林(V1)(降水量の多い東北地方で優占)の0.8588であった。最小値はSphora alopecuroides-Glyeyrrhiza uralensis(V90)およびCaragana leucophloea(V77)(出現頻度が0に近く、低い不均一性)であり、保護を要するパッチで、V90は東部の2つのパッチをV77は西部にただ1つの島状を形成していた。最も頻度の高かった植生、灌漑のない耕地(V98)の割合p98は0.1938で、内蒙古全土の4.77%を占めていた。(湖沼などの占める割合p=0.2540を除く)。自然植生で高い頻度が見られたのは、Sipa grandis(V25)草原とAchnaherum splendens(V89)塩生草地である。これらはともに、内蒙古の中・南部に分布していて、内蒙古植生の表徴種である。草原植生で最も高い不均一性を示したのは、Aremisia ordosica(V49)砂丘地で、内蒙古南部全体に分布している。不均一性の重み付平均値(ρ1)は0.6017、植生の多様性指数値(H'1)は4.4766であった。このような高い不均一性の重み付平均値と多様性指数値から見ると、内蒙古のマクロ植生は草地と砂漠で特徴づけられると考える。
索引語植生;出現;草原;分布;砂漠;調査;解析;景観;草地;中国
引用文献数33
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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