シロクローバを利用したスィートコーンのリビングマルチ栽培体系における窒素フローの推定

シロクローバを利用したスィートコーンのリビングマルチ栽培体系における窒素フローの推定

レコードナンバー702878論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名三浦 重典
渡邊 好昭
小林 浩幸
ほか1名
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ73巻・ 4号, p.436-442(2004-12)ISSN00111848
全文表示PDFファイル (641KB) 
外部リンク
抄録リビングマルチ栽培には土壌侵食の防止や雑草抑制効果などのメリットがあるが、作物との間に窒素の競合が起こることが懸念されていることから、シロクローバを利用したスィートコーンのリビングマルチ栽培体系における窒素の流れを調べた。試験を実施した3年間では、スィートコーンの収量及び窒素含有量はリビングマルチ栽培と慣行栽培で同じであった。シロクローバの窒素含有量は、播種時には6.85gm(-2)、中間刈取り時には4.87gm(-2)であり、両者の計である11.72gm(-2)の窒素が刈取りによって土壌中に供給されると考えられた。一方、スィートコーン栽培期間中のシロクローバの窒素吸収量は7.11gm(-2)であり、そのうちの5.10gm(-2)が固定由来窒素と推定され、土壌及び肥料由来窒素量は1.55gm(-2)と少なかった。土壌浸透水量と硝酸態窒素濃度の積により算出した窒素溶脱量は、3年間の平均でリビングマルチ栽培区が慣行栽培区より少なかった。重窒素を利用した15Nトレーサー試験では、スィートコーンの吸収した窒素のうち27.3%(2.48gm(-2))がシロクローバ刈取り残さ由来であり、土壌及び肥料由来窒素量は6.62gm(-2)であった。これらの結果より、リビングマルチ栽培ではシロクローバの刈取りにより土壌に供給された窒素の多くがスィートコーンに移行しており、一方で土壌及び肥料から収奪される窒素量及び窒素溶脱量が少ないことから、スィートコーンとシロクローバの間の窒素に対する競合は小さいと考えられた。リビングマルチ栽培では、窒素フロー図から推定した土壌からの窒素のアウトプット量が慣行栽培より2gm(-2)程度少なく、窒素の施用量を低減できる可能性が示唆された。
索引語窒素;栽培;土壌;マルチ;刈取り;推定;肥料;体系;競合;含有量
引用文献数16
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat