テンサイ多胚花粉親系統における抽苔耐性選抜の効果と他形質への影響
テンサイ多胚花粉親系統における抽苔耐性選抜の効果と他形質への影響
レコードナンバー | 712510 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20009215 | NACSIS書誌ID | AN00352173 |
著者名 | 高橋 宙之 岡崎 和之 中司 啓二 | ||
書誌名 | てん菜研究会報 = Proceedings of the Sugar Beet Research Association | ||
別誌名 | Proceedings of the Japanese Society of Sugar Beet Technologists てん菜技術連絡研究会発表論文集 てん菜研究会報 | ||
発行元 | 甘味資源振興会 | ||
巻号,ページ | 46号, p.37-42(2005-05) | ISSN | 09121048 |
全文表示 | PDFファイル (615KB) | ||
抄録 | テンサイの当年抽苔は、管理作業の障害となり、また、根中糖分を低下させる不良形質であるため、抽苔耐性は重要な形質である。本実験では、抽苔耐性に優れる一代雑種品種を育成すベく、多胚花粉親系統に対して人為春化処理法を用いた抽苔耐性選抜を行い、その選抜効果を確認し、収量性および病害抵抗性への影響を検討した。その結果、抽苔耐性選抜により、供試した全ての多胚花粉親系統で抽苔株率が有意に低下し、高い選抜効果が認められた。特に選抜系統「NK-210BR2」は、再選抜であるにもかかわらず、高い選抜効果が認められた。一方、他形質への影響について「NK-210BR2」および「NK-262BR」では、元系統より選抜系統の根重およひ糖量が増加し、また「NK-210BR2」では、根腐病発病指数が低下した。このように、抽苔耐性選抜が、糖収量性へ影響をおよぼした原因として、未抽苔株に対して根茎の形状について選抜を加えた結果、根茎重の重い株が選抜され、さらに、貯蔵中の腐敗によって選抜株数が減少し選抜圧が高まったためと考えられた。一方、「NK-210BR2」の根腐病発病指数が低下した原因は、貯蔵中の腐敗により根部病害に対する抵抗性の弱い株が淘汰された結果、根腐病抵抗性が向上したためと考えられた。 | ||
索引語 | 選抜;性;系統;効果;形質;胚;花粉;親;根;抵抗性 | ||
引用文献数 | 10 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |