高受胎を得るための子宮頚管粘液性状を指標とした受胚牛の選定

高受胎を得るための子宮頚管粘液性状を指標とした受胚牛の選定

レコードナンバー712665論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20020157NACSIS書誌IDAN10548943
著者名菅野 美樹夫
篠木 忠
本多 巌
書誌名Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
別誌名日本卵子学会誌
発行元日本哺乳動物卵子学会
巻号,ページ22巻・ 1号, p.40-44(2005-04)ISSN13417738
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抄録受胚牛として黒毛和種、ホルスタイン種および交雑種102頭を用い、移植時にこれらの子宮頸管粘液を観察した。その結果出現する上皮細胞のうち、細胞質を持たない核のみの上皮細胞や細胞質の輪郭が壊れている上皮細胞(以下「細胞質崩壊像」と略す)の出現状態を、その出現割合に応じて、20%以下(L群)、21-80%以内(M群)、81%以上(H群)の3群に区分し、移植後の受胎との関連性について検討した。今回調査した受胚牛の子宮頸管粘液に出現する細胞質崩壊像の出現内訳は、L群29頭(28.4%)、M群45頭(44.1%)およびH群28頭(27.5%)で、M群が最も多かった。出現割合と受胎の関係では、凍結胚を移植した80頭で、L群と判定して移植した21頭のうち14頭が受胎し、受胎率は66.7%であった。これに対してH群では、24頭に移植し8頭が受胎、受胎率は33.3%であった。またM群は、35頭に移植し18頭が受胎し、受胎率は51.4%であった。細胞質崩壊出現割合が高まるに従って受胎率は、低下する傾向にあった。一方細胞質崩壊像の出現割合とpHおよび血漿中プロジェステロン濃度の間には特別な関係は見いだせなかった。以上の結果より、子宮頸管粘液内に見られる上皮細胞の変化と受胎には何らかの関係があり、子宮頸管粘液に含まれる細胞質崩壊像の少ない受胚牛ほど受胎率が高いことから受胚牛の選定指標として、これらの検査は有効であると思われた。
索引語受胎;出現;細胞質;移植;子宮;粘液;崩壊;頸管;上皮;細胞
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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