豚卵母細胞のDNA損傷と体外発育に及ぼす卵巣の保存時間と温度の影響

豚卵母細胞のDNA損傷と体外発育に及ぼす卵巣の保存時間と温度の影響

レコードナンバー712678論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名音井 威重
Wongsrikeao P.
Karja N.W.K.
ほか3名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ51巻・ 1号, p.87-97(2005-02)ISSN09168818
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抄録豚卵母細胞の発育能が維持される卵巣の保存時間および湿度を検討する目的で、卵巣を生理食塩液に浸漬して各時間(0、3、6、9、12時間)、または各々の温度(4、15、25、35 C)で保存した。保存後、卵胞液のpH、採取した卵母細胞のDNA損傷および成熟能について検討した。さらに、15、25および35Cで6時間保存した卵巣から卵母細胞を採取し、体外受精後の胚盤胞への発生能を検討した。また、対照区として35Cで3時間保存した卵巣から採取した卵母細胞を用いた。卵巣を35Cで保存した場合、保存時間が長くなるに従い卵胞液のpHは減少し、卵母細胞のDNA損傷は増加した。さらに、6、9、12時間保存した卵巣由来の卵母細胞の成熟率は減少した。卵巣を4、15、25、35Cで6時間保存した場合、15C以上の卵巣保存は卵胞液のpHを減少させ、卵母細胞のDNA損傷を増加させた。しかしながら、4Cで保存した卵巣由来の卵母細胞は第二減数分裂中期にまで成熟しなかった。受精率および胚盤胞発生率に関しては、15Cで保存した卵巣由来の卵母細胞が他の保存区に比べ低い値を示し、25および35Cで保存した卵巣由来の卵母細胞間に差は見られなかったが、35Cで3時間保存した卵巣由来の卵母細胞と比べて有意に低い値を示した。このことから、比較的距離が短い卵巣の輸送が出来ることが明らかになった。また、長距離輸送が望める6時間の保存では、25-35Cの温度で卵巣を保存すると、卵母細胞の発生能を極端に損なわないことが判明した。
索引語保存;卵巣;卵母細胞;損傷;時間;温度;卵胞;pH;DNA;成熟
引用文献数38
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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