保存処理建材から発生する室内空気汚染物質(1)
保存処理建材から発生する室内空気汚染物質(1)
レコードナンバー | 712777 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00012092 | NACSIS書誌ID | AN00240373 |
論文副題 | 接着剤混入保存処理合板からのVOCおよびアルデヒド類の放散量 | ||
著者名 | 大村 和香子 桃原 郁夫 | ||
書誌名 | 木材保存 | ||
発行元 | 日本木材保存協会 | ||
巻号,ページ | 31巻・ 3号, p.102-106(2005-05) | ISSN | 02879255 |
全文表示 | PDFファイル (415KB) | ||
抄録 | シックハウス対策の一環として、様々な建材からの室内空気汚染物質の放散に関する情報の蓄積が求められている。そこで本研究では、日本農林規格(JAS)および優良木質建材等認証(AQ)で認定されている計3種類の接着剤混入保存処理合板から放散される揮発性有機化合物(VOC)およびアルデヒド類の小型チャンバー法における平衡気中濃度を測定した。製造直後の測定値は、南洋材合板のJAS防虫合板2種類ともVOCおよびアルデヒド類は特段高い値は検出されず、さらにトータルVOC(VOC)も低い値であった。一方、針葉樹(ロシアカラマツ)合板のAQ防腐・防虫合板ではアセトアルデヒドおよびVOC値が高い値を示した。無処理のロシアカラマツ合板ではアセトアルデヒドがAQ防腐・防虫合板と同等の値を示したことから、アセトアルデヒドの発生源は合板由来であることが明らかとなった。しかし、VOC値はAQ防腐・防虫合板と比較して無処理合板では極めて低かったことから、使用薬剤の溶剤の影響であると考えられた。また、21日間の養生後は各化学物質の気中濃度が低下し、明瞭な養生効果が認められた。以上の結果から、接着剤混入保存処理合板からのVOCおよびアルデヒド類の放散には、単板の樹種および接着剤といった合板の種類および/または使用薬剤の溶剤が影響することが明らかとなり、当該合板を一定の養生期間を設けた後に使用する必要性が示された。 | ||
索引語 | 合板;処理;保存;接着剤;アルデヒド;物質;防腐;空気;汚染;濃度 | ||
引用文献数 | 6 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |