ダイズ種子の吸水速度調節が冠水障害の発生に与える影響

ダイズ種子の吸水速度調節が冠水障害の発生に与える影響

レコードナンバー720615論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014890NACSIS書誌IDAN00189888
著者名中山 則和
島田 信二
高橋 幹
ほか2名
書誌名日本作物學會紀事
別誌名Proceedings of the Crop Science Society of Japan
Japanese journal of crop science
日本作物学会紀事
発行元日本作物學會
巻号,ページ74巻・ 3号, p.325-329(2005-09)ISSN00111848
全文表示PDFファイル (549KB) 
外部リンク
抄録ダイズ種子は吸水時に障害を受けやすく、種子を冠水処理すると、種子への急激な水の浸入により種子組織が物理的に破壊される結果、出芽およびその後の植物体の生育が大きな影響を受ける。しかし、種子の吸水速度を調節するためポリエチレングリコール(PEG)を添加した高張液に種子を浸漬した場合、48時間浸漬し続けても冠水障害の発生は見られなかった。種子含水率約70%(乾物重%)までPEG溶液中で緩やかに吸水させた種子では、その後に蒸留水中で冠水処理を行っても冠水障害は認められず、種子吸水の初期段階の吸水速度が冠水障害発生に重大な影響を及ぼすことが示された。以上の結果から、種子の初期の吸水速度を抑制して種子の物理的な破壊を防げれば、冠水障害を大幅に軽減できること、種子吸水時の冠水障害発生の主要因は種子の物理的な破壊であり、酸素欠乏は大きな要因ではないことが示唆された。しかし、正常に吸水を終えた種子であっても、幼根が種皮を貫通して伸長を始めた発芽後の種子を冠水処理した場合にも、乾燥種子を冠水処理した時と同様、処理後の出芽および生育が阻害されることが観察された。発芽後の冠水障害は、種子吸水時の冠水障害とは発生要因が全く異なり、酸素欠乏による生理的な障害の側面が大きいと考えられる。今後ダイズ発芽時の湿害について考える場合は、発芽中(吸水中)と発芽後(幼根抽出後)を明確に区別する必要があるだろう。
索引語種子;冠水;吸水;障害;発生;処理;発芽;速度;ダイズ;破壊
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat