ウシにおいて排卵前の卵胞内でコルチゾールの局所産生が増加する生体内での証拠

ウシにおいて排卵前の卵胞内でコルチゾールの局所産生が増加する生体内での証拠

レコードナンバー721378論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名手塚 雅文
松井 基純
Acosta T.J.
ほか4名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ51巻・ 4号, p.483-489(2005-08)ISSN09168818
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抄録本研究は、ウシ生体モデルを用いて排卵直前の卵胞膜内のコルチゾール産生を卵巣静脈および頸静脈中のコルチゾール濃度の変化と同時にリアルタイムで観察することを目的として行った。7頭の経産牛を定法の半分量のFSHと通常量のPGF2αを投与して過剰排卵処置を行った。 PGF2α投与18-22時間後に成熟卵胞の卵胞膜外層に微透析膜キャピラリーを外科的に挿入した。同時に、成熟卵胞側の卵巣静脈および頸静脈にカテーテルを装着した。実験牛のうち5頭は期待される時間帯に排卵したが、残る2頭は排卵しなかった。卵巣静脈と頸静脈血中のコルチゾール濃度に差異はなかった。排卵した5頭の血中コルチゾール濃度は手術後12-24時間で基礎値に戻ったが、排卵しなかった2頭の血中コルチゾール濃度は手術後42時間まで基礎値に戻らなかった。一方、排卵した卵胞膜内のコルチゾール濃度はLHサージのピークの4時間前から12時間後まで基礎値に比べ上昇した。2頭の排卵しなかったウシでは卵胞膜内のコルチゾール濃度に変化は認められなかった。以上の結果から、排卵直前の卵胞膜内には、局所のコルチゾール産生・変換の調節機構が存在することが生体レベルで初めて強く示唆された。この調節機構は、局所のグルココルチコイド濃度を一時的に増加させることで、排卵に関連する炎症反応を緩和する働きがあると考えられた。
索引語排卵;卵胞;濃度;膜;静脈;ウシ;産生;生体;卵巣;投与
引用文献数22
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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