ウシ卵巣サイズと卵巣中卵胞数の関係
ウシ卵巣サイズと卵巣中卵胞数の関係
レコードナンバー | 721605 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014744 | NACSIS書誌ID | AA10936678 |
著者名 | 村澤 摩耶 高橋 強 西本 博美 ほか3名 | ||
書誌名 | The Journal of reproduction and development | ||
発行元 | Japanese Society of Animal Reproduction | ||
巻号,ページ | 51巻・ 5号, p.689-693(2005-10) | ISSN | 09168818 |
全文表示 | PDFファイル (802KB) | ||
抄録 | ウシの卵巣サイズは個体間で大きく異なる。このサイズの違いは卵巣の卵胞生産能に影響を与えるかも知れない。本実験では卵巣重量と卵巣表面の卵胞数との間の関係を調べる事でこの仮説を検証した。ホルスタイン種x黒毛和種F1未経産牛から卵巣を対で採取し、実験に用いた。卵胞を3つのサイズ(1-<5.0mm:小卵胞, 5.0-<8.5mm:中卵胞>-8.5mm:大卵胞)に分類し、各々の数を記録した。卵巣重量、各サイズの卵胞数で個体間に大きなバラツキがみられた。反黄体側卵巣ですべてのサイズの卵胞、黄体側卵巣で小卵胞数と卵巣重量の間に正の相関(r>0.4,P<0.001)が認められた。黄体、卵胞液、および中卵胞以上の卵胞壁重量を差引いた卵巣重量と中および小卵胞数の間に両卵巣で正の相関(r>-0.4,P<0.0001)が認められた事から、これらの相関関係が単に胞状卵胞の出現に伴う卵巣重量の増加によってもたらされたものではない事が示唆された。黄体側、反黄体側卵巣は供にほぼ同数の中小卵胞を含み、両卵巣間に正の相関(r>0.6,P<0.0001)が認められた。反黄体側卵巣重量と両卵巣に存在する中小卵胞数の関係を調べたところ、両者間に正の相関(r>0.4,P<0.0001)が認められた。これらの結果からウシで、卵巣の大きさが卵胞生産能に反映する事、および反黄体側卵巣重量から中小卵胞数のおおまかな予測ができる事が示唆された。 | ||
索引語 | 卵巣;卵胞;黄体;相関;ウシ;個体;生産;種;表面;F1 | ||
引用文献数 | 13 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |