セイヨウナシ‘ラ・フランス'果実の生長に伴うソルビトールおよびスクロース代謝関連酵素の活性と遺伝子発現の変動

セイヨウナシ‘ラ・フランス'果実の生長に伴うソルビトールおよびスクロース代謝関連酵素の活性と遺伝子発現の変動

レコードナンバー721647論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名山田 邦夫
鈴江 康文
波田野 沙織
ほか4名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ75巻・ 1号, p.38-44(2006-01)ISSN00137626
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抄録セイヨウナシ果実'ラ・フランス'の生長に関係する5種類のソルビトールおよびスクロース代謝酵素の役割を明らかにするために、それらの活性とmRNA発現レベルの変動を測定した。NAD+依存性ソルビトール脱水素酵素(NAD-SDH)の活性とmRNA発現レベルは幼果で高く、肥大生長と共に低下し、成熟に伴って再び上昇した。スクロース合成酵素(SS)のそれらもNAD-SDHと同様の変動パターンを示し、その活性は転写レベルで調節されているように思われた。NAD-SDHとSS活性の変動は新鮮重当たりの相対生長速度(RGR)の変動にも相応した。このことは両酵素が生長に必要なヘキソースを転流糖より供給することに密接な役割を演じていることを示唆する。可溶性酸性インベルターゼ(S-AIV)にはS-AIV1とS-AIV2の2つの遺伝子が存在した。S-AIV1は幼果でのみ発現し、一方、S-AIV2は幼果と成熟果の両方で発現した。ソルビトール-6-リン酸脱水素酵素(S6PDH)の活性変動はNAD-SDHと類似していた。しかしながら、S6PDHの果実における役割は不明である。スクロースリン酸合成酵素(SPS)活性は幼果で高く、その後減少し、成熟果で再び上昇することはなかった。これは'ラ・フランス'果実がヘキソース蓄積型であって、スクロース蓄積型ではないためであるかもしれない。これらの結果から、NAD-SDH、SSそしてS-AIVがセイヨウナシ果実の生長に必要な糖の供給、そして肥大のためのヘキソースへの変換に特に重要な役割を果たしていることが示された。
索引語酵素;活性;生長;変動;果実;発現;SS;代謝;遺伝子;mRNA
引用文献数19
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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