TOPMODELによる山地小流域における降雨流出のモデリング

TOPMODELによる山地小流域における降雨流出のモデリング

レコードナンバー721751論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20002773NACSIS書誌IDAA11577672
著者名岡田 裕子
平松 和昭
四ヶ所 四男美
ほか1名
書誌名九州大学大学院農学研究院学芸雑誌
別誌名Science bulletin of the Faculty of Agriculture, Kyushu University
発行元九州大学大学院農学研究院
巻号,ページ60巻・ 2号, p.151-163(2005-10)ISSN13470159
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抄録流出解析には様々な手法が提案されているが、本研究では近年注目されているOPMODELを用いて、山地小流域における降雨流出のモデリングを行なった。OPMODELは集中定数型と分布定数型の特長を併せ持つた準分布型モデルで、地表流出および地下水酒養までを含めた土壌部分は面的に分割されたグリッドごとに分布定数型で計算し、表層および地下水貯留部の水収支は集中定数型で計算する。このモデルの特長は、流域を二次元グリッドで分割し、各グリッドの標高から得られるDEMをもとに計算される各グリッドの地形指標から、流域表層土壌の時空間的な乾湿状態を計算し、地表流の発生を空間的に算定できる点にある。また、GISを用いた流出解析が行なえる点でも注目されているモデルである。本研究では、OPMODELに修正を加えて修正モデル1および2を作成し、各モデルの計算結果を比較した。修正モデル1では速い地中流を導入し、流量の低減曲線が地下水流出だけでは表現されないといわれている洪水時の流量再現精度の改善を試みた。一方、修正モデル2では、各グリッドの表層土壌厚の違いを考慮するため、表層部を分布型で計算した。このとき、表層土壌厚を考慮するためのパラメータは地形指標を用いて定義した。未知パラメータは単純GAによる最適値探索を行なった。本研究の計算結果から、修正モデル1では、ピーク流量発生とほぼ同時に速い地中流が発生しており、速い地中流の導入によって、洪水時の流量再現精度の向上が見られた。しかし、低水部では改善は見られず、速い地中流の導入は洪水時の解析には有効であるといえる、修正モデル2では表層の分布定数化によって、低水部でわずかではあるが流量再現精度が改善した。この修正による大きな改善は得られなかったが、表層土壌厚の違いを考慮するための指標として、地形指標を用いることは有効であると考えられる。修正モデル1および2では、それぞれ洪水時と低水部で流量再現精度の改善が見られたため、今後は2つの修正を組み込むことによって、モデルの改善が期待される。
索引語モデル;流出;流量;分布;土壌;流域;指標;洪水;精度;解析
引用文献数7
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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