乳牛の妊娠に伴う末梢血中免疫グロブリン濃度変化と繁殖障害発症との関連

乳牛の妊娠に伴う末梢血中免疫グロブリン濃度変化と繁殖障害発症との関連

レコードナンバー722521論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014735NACSIS書誌IDAN00247860
著者名田中 健
石川 行一
佐藤 太郎
ほか2名
書誌名酪農学園大学紀要. 自然科学編 = Journal of the College of Dairying. Natural science
別誌名Journal of Rakuno Gakuen University. Natural science
J. Rakuno Gakuen University
J. Coll. Dairying
酪農大紀要
発行元酪農学園大学
巻号,ページ30巻・ 1号, p.5-14(2005-10)ISSN0388001X
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抄録乳牛では、いわゆる周産期疾病の発症率が高く、産後疾病の予防、早期診断・対処法の開発は重要な課題である。そのためには妊娠期間中の定期的な検診などによる危険因子の早期摘発と早期排除のための判定指標が必要である。したがって、乳牛の妊娠期間の胎盤機能および免疫機能と分娩後の繁殖障害発症との関係を明らかにすることを目的に実験を行った。乳牛の分娩前後における血液中のステロイドホルモンであるプロジェステロン、エストラジオール‐17βおよびコルチゾール、免疫項目としてIgG1およびIgG2濃度の測定を行った。そして、分娩後の胎盤停滞、子宮内膜炎および卵巣機能異常の発症と分娩前後の血中ステロイドホルモン、IgG1およびIgG2濃度の変化との関連を調べた。胎盤停滞群の分娩前60日のIgG1濃度は正常群と比較し、有意な低値を示し、h2型免疫とh1型免疫の均衡が崩れたことと考えられた。また、子宮内膜炎群の分娩前2週のIgG1濃度は正常群と比較して低値で、また、分娩前7日から分娩後14日までのIgG2濃度は低値を示した。以上の結果から、乳牛の分娩後の胎盤停滞、子宮内膜炎および卵胞発育障害・卵胞嚢腫などの卵巣機能異常の発症には分娩前の免疫機能の異常が関連していることが示唆された。したがって、乳牛の分娩前60日頃の血中IgG1、IgG2濃度の測定は分娩後の胎盤停滞の発症、また分娩前60日のIgG1濃度の測定は卵巣機能異常の発生を予知する因子として有用であることが示唆された。
索引語分娩;濃度;乳牛;免疫;機能;胎盤;異常;妊娠;測定;子宮
引用文献数23
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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