植物性食品製造副産物給与が乳牛の分娩前後の生産性に及ぼす影響第1報
植物性食品製造副産物給与が乳牛の分娩前後の生産性に及ぼす影響第1報
レコードナンバー | 722727 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014244 | NACSIS書誌ID | AN00380179 |
論文副題 | 乾燥豆腐粕給与が乳牛の分娩前後の生産性に及ぼす影響 | ||
著者名 | 長野 京子 今村 正昭 柴田 幸児 ほか1名 | ||
書誌名 | 鹿児島県畜産試験場研究報告 | ||
別誌名 | Bulletin of the Kagoshima Prefectural Livestock Experiment Station Bulletin of the Kagoshima Livestock Experiment Station | ||
発行元 | 鹿児島県畜産試験場 | ||
巻号,ページ | 39号, p.59-66(2005-12) | ISSN | 0389357X |
全文表示 | PDFファイル (520KB) | ||
抄録 | BSEの発生以降,食の安全性に対する関心がさらに高まり,高バイパスタンパク質飼料として用いられていた魚粉が飼料安全法に基づく成分規格等省令1)により牛への利用が出来なくなり,生産性向上の観点からもタンパク質要求量を充足させることがさらに重要となってきている。一方,食品残さは主に焼却されており,環境汚染が問題視されている。このような背景からリサイクルの必要性,重要性が認識され,飼料として安全に利用できる植物性タンパク質源としての食品製造副産物の粕類等利用は循環型社会の推進,飼料コスト及び環境負荷低減の観点から重要な課題となっている。そこで,各種周産期病の発生を抑制しつつ効率的な乳生産を確立するため,分娩前後のタンパク質・エネルギーバランスのとれた栄養管理法を植物性タンパク質源である食品製造副産物の利用とともに検討するため,分娩前後の乳牛への乾燥豆腐粕給与が生産性に及ぼす影響について調査を行った。また,タンパク質代謝改善に伴う対策としてバイパスタンパク質の添加についても併せて検討した。試験区は,乾燥豆腐粕給与した豆腐粕区,対照区として大豆粕区,大豆粕区にバイパスタンパク質の添加を行ったバイパス区の3区とした。1 豆腐粕区における体重当乾物摂取量,乳量が大豆粕区と比較し高く,乾燥豆腐粕の嗜好性・乳生産性に問題はなかった。2 タンパク出納については,栄養充足が泌乳に追いつけない泌乳初期において全ての区において充足はされていなかったものの豆腐粕区が大豆粕区に比較しタンパク蓄積割合が高かった。また,バイパス区においては他の2区に比べタンパク蓄積割合が高かった。3 乳量・乳成分・乳中窒素構成については,豆腐粕区と大豆粕区に差は認められなかった。また,バイパス区においては泌乳開始1週間の乳量が他の2区に比較し高い傾向がみられた。4 タンパク関連血液性状については,3区間に差は認められなかった。 | ||
索引語 | 食品製造;副産物;乳牛;分娩;生産性;乾燥;豆腐;発生;安全性;タンパク質 | ||
引用文献数 | 8 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |