Busulfan胎生期曝露による第一次卵胞減少はDonryuラットの子宮発癌を促進する

Busulfan胎生期曝露による第一次卵胞減少はDonryuラットの子宮発癌を促進する

レコードナンバー723334論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00014744NACSIS書誌IDAA10936678
著者名吉田 緑
渡辺 元
代田 真理子
ほか2名
書誌名The Journal of reproduction and development
発行元Japanese Society of Animal Reproduction
巻号,ページ51巻・ 6号, p.707-714(2005-12)ISSN09168818
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抄録ヒトやラットでは萎縮性卵巣の子宮内膜腺癌発生との関与が報告されている。我々は第一次卵胞数を減少させるbusulfanを子宮癌好発系Dcmryuラットの胎生期に曝露し、卵胞数減少が子宮内膜腺癌に及ぼす影響を検索した。妊娠14日目のラットに2.5および5.0mg/kgのbusulfanを単回腹腔内投与し得られた雌仔を実験に用いた。雌仔ラットはn週齢にてニトロソ系発癌剤による発癌起始操作を行い、15ヶ月齢まで飼育して子宮の増殖性病変の発生と卵巣の形態を観察し、関連ホルモンの血中レベルを測定した。Busulfan5.0mg/kg群では、子宮内膜腺癌の発生頻度と腫瘍性病変数ともに有意な増加を示したが、2.5mg/kg群は対照群と同様であった。Busulfan群では対照群と比べ早くより持続発情を示し、5.0mg/kg群では対照群より約4ヶ月間早い6ヶ月齢で、2.5mg/kg群では8ヶ月齢で大部分が持続発情となった。Busulfan投与の卵巣は萎縮し、形態学的に黄体および卵胞ともに殆ど認められなかった。Busulfan投与により血中のインヒビン、エストロゲンおよびプロゲステロンともに減少したが、E/P比は5.0mg/kg群で増加傾向を示した。これらの結果より、busulfan胎生期曝露による卵胞数の減少がDcmryuラットの子宮内膜腺癌発生を増強することが明らかとなった。その機序として、卵胞数の減少による早期からの卵巣機能障害が相対的高エストロゲン状態をもたらし、その結果子宮体部癌の発生に影響している可能性が示唆された。
索引語胎生;卵胞;ラット;子宮;ヒト;萎縮;性;卵巣;癌;発生
引用文献数35
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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