レコードナンバー | 723504 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
ALIS書誌ID | ZZ00014790 | NACSIS書誌ID | AA11125739 |
著者名 | 菅野 長右エ門 |
書誌名 | ミルクサイエンス = Milk science |
発行元 | 日本酪農科学会 |
巻号,ページ | 54巻・ 3号, p.145-150(2005-12) | ISSN | 13430289 |
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抄録 | ラクトフォリン(lacophorin;LP)の発見の端緒は、乳脂肪球膜(MFGM)から調製した可溶性糖タンパク質(SGP)の免疫学的性質を調べるために作製したポリクローナル、抗-SGP抗体、とホエータンパク質を二重免疫拡散法で反応したところ、1本の沈降線の出現が観察されたことで始まる。しかもホエーの沈降線はSGPの主沈降線と融合し、ホエータンパク質で吸収した抗体ではいずれの沈降線も消失した。可溶性糖タンパク質(Soluble glycoproein:SGP)とは、MFGMの脱脂後に塩溶液可溶となる多分散性の糖タンパク質で、分子量は139k、糖含量は31%、等電点はpH4.4-5.7、沈降係数は6.10、拡散係数は3.79、偏比容は0.71、摩擦比f/foは2.16、吸光係数は1.84の性質をもっている。naive PAGEでは1本の幅広いバンドであるが、SDS-PAGEによる構成ポリペプチド数は7本あり、これらの分子量は10-88kで、主要な糖ペプチドの分子量は27kである。なお、本稿では菅野らのLPに関する研究を中心に述べるが、他に、フランスのNRAのG.Lindenグループによる多くの研究があり、彼らによる総説があるので参照されたい。 |
索引語 | 特性;脂肪;膜;可溶性;糖タンパク質;抗体;タンパク質;免疫;拡散;沈降 |
引用文献数 | 32 |
登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |