4種子土壌糸状菌における菌食性線虫Aphelenchus avenaeの繁殖と菌糸節食行動

4種子土壌糸状菌における菌食性線虫Aphelenchus avenaeの繁殖と菌糸節食行動

レコードナンバー723543論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20019878NACSIS書誌IDAA11995220
著者名石橋 信義
高山 幸子
近藤 栄造
書誌名Japanese journal of nematology
別誌名日本線虫学会誌
発行元Japanese Nematological Society
巻号,ページ35巻・ 1号, p.13-19(2005-06)ISSN
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抄録Rhizoconia solani (Rs)、Boryis cinerea (Bc)、Fusarium oxisporum (Fo)、Vericillium dahliae (Vd)を寄主糸状菌として、長崎、佐賀、大分で採集したAphelenchus avenae (Aa)の繁殖を計測し、菌糸摂食行動を倍率600倍でビデオ撮影して解析した。摂食行動の観察には糸状菌を1/5PDA培地で培養し、9cmペトリ皿全面に繁殖した菌叢を径1cmにくり抜いてホールスライドに置き、4期幼虫か若齢雌成虫を20頭接種した。3頭接種したペトリ皿でのAaの繁殖最高値はRs(63000)Bc(21000)で多く、Fo(10000)、Vd(1000)での繁殖の6-60倍であった。採集地を異にする(アイソレートによる)繁殖の差は大きかった。口針を突き刺して引き抜くまでを1回の摂食とした場合、10分間の摂食回数はRs、Vdで5-12回、Fo、Vdでは20-106回と頻繁に摂食した。1回の摂食において口針を穿刺している時間はRs、Bcに対しては4-9秒、Fo、Vdに対しては0.5-1.5秒であった。また1回の摂食時間内での中部食道弁の拍動はRs、Bcで5-10拍、Fo、Vdは0.5-1拍であった。口針の突き刺し運動と食道弁の拍動はほとんど連動しており、本線虫では体外消化は起こらず、菌糸の細胞質は直接そのままの状態で線虫体内に取り込まれた。ビデオ画面でRsの菌糸幅を1とした場合、Bcもほぼ1に近く、FoとVdは0.2-0.4でAaの口針長(約8-10μm)よりもはるかに狭かった。菌糸密度はFoとVdがRs、Bcの8-10倍と濃密で、Foが線虫Aaを最も強く誘引した。Aaの繁殖力Fo、Vdで少なかったのは、菌糸幅が小さく充分に摂食できないためと考えられる。
索引語種子;土壌;糸状菌;食性;線虫;繁殖;菌糸;行動;寄主;摂食
引用文献数17
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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