農業水利権をめぐる合意形成の展開過程

農業水利権をめぐる合意形成の展開過程

レコードナンバー723655論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20004775NACSIS書誌IDAN00202024
論文副題群馬県藤岡市三名川貯水池の事例を中心に
著者名関口 覚
書誌名農村研究
別誌名Journal of rural community studies
Nōsonkenkyu
Nōsonkenkyū
発行元東京農業大学農業経済学会→食料・農業・農村経済学会 (121号-)
巻号,ページ102号, p.42-56(2006-03)ISSN03888533
全文表示PDFファイル (424KB) 
抄録本稿は水田灌漑用水の貯水池築造に当って県と地元集落の合意にいたる過程に生ずる問題について取り纏めたものである。要点は以下の4つから成立っている。第1、三名川貯水池は、藤岡地域2町5村にわたる受益水田面積565haの灌漑用水不足分を補給することを目的とし、群馬県最大の貯水池として総額33万円、農林省の国庫補助2分の1を受け、昭和4年から同8年にかけて築造され、当地域水田開発の先駆的役割を果たした。第2、県行政の実質的な下部機関で、貯水池並びに当該管内の水利関係管理組合として三名川耕地整理組合が設立され、地元集落の慣行水利権と、組合の管理権が抵触することとなった。第3、集落自治による慣行水利権は、灌漑対象水田面積83haと、入会溜池を含んでおり、長い間実効占有を続けていた。県、組合と対立したが、組合管理を受け入れざるを得なかった。第4、行政の強い指導は、藤岡地域の水田農業の発展を実現したが、1部集落の慣行水利権を収奪した。今日農業の多目的機能発揮は、集落自治との共生によって維持・継続の必要が問われていることから、慣行水利の歴史をとおして水利の維持・管理を再認識する必要がある。そうした視点から当事例は、多くの教訓を示唆している。
索引語農業;合意;形成;展開;群馬県;貯水池;水田;水;集落;地域
引用文献数13
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat