焼畑農業の方法とそれが植生遷移に及ぼす影響

焼畑農業の方法とそれが植生遷移に及ぼす影響

レコードナンバー724114論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00010758NACSIS書誌IDAN10164318
論文副題ボルネオ島の伝統的焼畑の場合
著者名清野 嘉之
Hastaniah
書誌名森林総合研究所研究報告
別誌名Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute
発行元森林総合研究所
巻号,ページ4巻・ 4号, p.259-282(2005-12)ISSN09164405
全文表示PDFファイル (15536KB) 
抄録ボルネオ島の低地や山地帯下部で、耐火性樹木の増加の影響やそれが優占する森林の炭素固定機能を評価するため、焼畑休閑地の森林の種構成やバイオマスを調査した。都市から隔離された2地域を含む4つの地域で、合計218の二次林を主として焼畑休閑林の例として選び、種構成などを調べ、そのうちの2林分で林分バイオマスを推定した。休閑地の森林には伐採されたり焼かれたりしても切り株から萌芽するSchima wallichii、Vitex pinnata、Peronema canescens、Vernonia arboreaといった樹木が多かった。隔離地域では早熟のパイオニア樹種も多かった。もともとの林を優占していたフタバガキ科樹木は少なく、Shorea balangeran以外はほとんど見られなかった。Schima wallichiiの休閑林のバイオマス総平均成長量(MAI)は3.26、3.61 Mg ha-1 year-1、Peronema canescens林では6.46 Mg ha-1 year-1であった。南スマトラの焼畑休閑林でも3.85~10.62 Mg ha-1 year-1のMAIが計測されており、今後さらなる調査は必要であるが、これらの平均値6.03±3.00 Mg ha-1 year-1は、同様の気候下にある非早生樹の植林地のMAI平均値10.71±7.18 Mg ha-1 year-1(1.90~18.80)とくらべて異なるとは言えなかった。森林を焼畑に利用することを通して、もともとの林の多様な樹種から比較的少数の生育旺盛な耐火性樹種が選抜されているので、焼畑が休閑されるとそうした樹種がすみやかに林を形成していると考えられる。
索引語焼畑;農業;植生;遷移;山地;樹木;森林;炭素;固定;機能
引用文献数59
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

論文アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat