トマト黄化葉巻病と媒介コナジラミ、防除法を巡る研究情勢と問題点

トマト黄化葉巻病と媒介コナジラミ、防除法を巡る研究情勢と問題点

レコードナンバー724280論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20014004NACSIS書誌IDAA11919506
著者名本多 健一郎
書誌名野菜茶業研究集報 = Proceedings of vegetable and tea science
別誌名Proc. Vege. Tea Sci.
野菜茶研集報
発行元農業・生物系特定産業技術研究機構野菜茶業研究所
巻号,ページ3号, p.115-122(2006-03)ISSN13490702
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抄録近年世界各地で発生が拡大しているトマト黄化葉巻症状の病原ウイルスと媒介コナジラミについて最新の知見を紹介した.日本で黄化葉巻症状を引き起こすウイルスには,Tobacco leaf curl Japan virus (TbLCJV)とTomato yellow leaf curl virus (TYLCV)がある.TYLCVは1996年に日本で初めて発見され,ウイルス株の原産地はイスラエルであると判明した.同ウイルスは同じく1989年に海外から侵入したタバココナジラミのバイオタイプB(中東地域原産)によって永続的に媒介される.タバココナジラミは世界各地で数多くのバイオタイプが知られており,それぞれ生理生態的特徴や殺虫剤に対する感受性などが異なる.最近バイオタイプBに加えて,タバココナジラミのバイオタイプQ(イベリア半島原産)も日本国内に分布していることがわかった.いずれのバイオタイプもTYLCVを媒介できる.日本国内でのTYLCV伝染環はトマトの周年栽培に依存しており,トマト栽培施設で越冬したコナジラミとウイルス感染株が翌年夏季のウイルス保毒虫発生源となっている.TYLCVによるトマト黄化葉巻病を防除するためには,栽培施設からの保毒虫分散と施設周辺の野良生えトマト,家庭菜園トマトでの感染株除去等によるウイルス密度の抑制が重要である.黄化葉巻病に対する抵抗性のトマト品種も存在するが,病徴は軽減されるもののウイルスには感染するため,コナジラミが発生すればウイルス源となる危険性があり,導入する際には注意が必要である.
索引語トマト;媒介;防除;研究;発生;症状;病原;ウイルス;日本;原産地
引用文献数37
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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