春機発動前の雌ブタにおけるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン投与からの経過時間と回収胚の発生ステージとの関連
春機発動前の雌ブタにおけるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン投与からの経過時間と回収胚の発生ステージとの関連
レコードナンバー | 724384 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00014744 | NACSIS書誌ID | AA10936678 |
著者名 | 藤野 幸宏 中村 嘉之 小林 博史 ほか1名 | ||
書誌名 | The Journal of reproduction and development | ||
発行元 | Japanese Society of Animal Reproduction | ||
巻号,ページ | 52巻・ 2号, p.267-275(2006-04) | ISSN | 09168818 |
全文表示 | PDFファイル (2631KB) | ||
抄録 | ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の投与から回収までの経過時間と回収したブタ胚の発育ステージとの関連について検討した。生後7から8ヶ月齢の春機発動前豚にウマ絨毛性性腺刺激ホルモン(eCG)1500IUを投与し、その72時間後にhCGを500 IUを投与した。ホルモン処置をおこなった豚に、Day1およびDay2(Day 0=hCG投与日)に人工授精した。胚は、Day6(hCG投与後140時間、144時間と147時間後)とDay7(hCG投与後164時間、168時間と171時間後)に外科的に回収し、回収胚の発生ステージを調べた。ホルモン処置した春機発動前豚の75.2%(276/367)から胚が回収され、1頭あたり平均20.7個の形態的に正常な胚が回収された。hCG投与後140時間では桑実胚(54.4%)が、144時間では桑実胚および早期胚盤胞(それぞれ、57.7%および28.9%)が回収された。147時間では胚盤胞から拡張胚盤胞の割合が増加した(10.0%)。164から171時間では、直径200μm以上の拡張期胚盤胞および拡張胚盤胞が回収され、脱出胚盤胞の割合は3.2%(164時間)から41.0%(171時間)へと増加した。これらの結果から、排卵数は個体により差が認められるが、hCGの投与から胚を回収するまでの経過時間を調整することにより、効率的に適切な発生ステージのブタ胚が回収されることが明らかとなった。 | ||
索引語 | 春;雌;ブタ;ヒト;性;性腺刺激ホルモン;投与;回収;胚;発生 | ||
引用文献数 | 21 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |