生理的落果との関連からみたモモ‘清水白桃'における果実肥大と種子,特に胚の発育との関係

生理的落果との関連からみたモモ‘清水白桃'における果実肥大と種子,特に胚の発育との関係

レコードナンバー730002論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00015006NACSIS書誌IDAN00025257
著者名福田 文夫
吉村 隆二
松岡 寛美
ほか1名
書誌名園藝學會雜誌
別誌名園芸学会雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science
発行元園藝學會
巻号,ページ75巻・ 3号, p.213-218(2006-05)ISSN00137626
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抄録摘果程度を変えたモモ‘清水白桃’を用いて、生理的落果との関連において果実肥大と種子、特に胚の生長との関係を2000年と2001年に調査した。標準の摘果(標準摘果区)では、1回目の摘果を最終着果量(収穫時の葉果比が約70)の2-3倍になるように5月初めに行い、2回目の摘果を最終着果量となるように6月初めに行った。強摘果区では着果数が5月初めに最終着果量となるように摘果し、弱摘果区では着果数が6月初めに最終着果量の1.5倍となるように摘果した。強摘果区では、生理的落果の発生率が、弱摘果区や標準摘果区よりも有意に高かった。しかし、強摘果区の核割れ発生率は2000年には弱摘果区よりも有意に高かったが、2001年には標準摘果区と大差なかった。2000年に果実発育第2期末に採取した果実について、果実肥大と種子生長との関係を強摘果区と弱摘果区で比較したところ、両区とも果実が大きいほど、種子のサイズが大きくなる傾向であったが、胚のサイズは逆に小さくなる傾向であった。胚乳長の分布範囲には両区に差がなかったが、胚長は強摘果区が弱摘果区の3分の2程度であった。2001年に果実発育第2期を通して、果実重と胚の大きさとの関係を強摘果区と標準摘果区で比較したところ、前者では胚の大きさと果実重は反比例したが、後者ではそのような関係は認められなかった。核割れした果実と核割れしていない果実の胚の大きさは、第2期前半では強摘果区、標準摘果区ともに差がなかった。しかし、第2期後半以降においては、強摘果区で核割れした果実では、正常な大きさの胚と著しく小さい(3mm未満)胚が存在したが、標準摘果区ではこのような傾向は認められなかった。また強摘果区では、種子内組織の乾物率と果実重との間にも有意な負の相関が認められ、果実肥大が旺盛であるほど、珠心や胚乳の乾物率が低かった。
索引語摘果;果実;胚;種子;肥大;核;大きさ;落果;発育;モモ
引用文献数19
登録日2011年12月19日
収録データベースJASI, AGROLib

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