隔離床メロンハウスで蒸気消毒後に発生したマンガン過剰について

隔離床メロンハウスで蒸気消毒後に発生したマンガン過剰について

レコードナンバー730329論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20011749NACSIS書誌IDAN00195767
著者名辻 美希
森 仁
山本 岳彦
ほか4名
書誌名日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan
別誌名日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養
Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition
日本土壌肥料学雑誌
発行元日本土壌肥料學會
巻号,ページ77巻・ 3号, p.257-263(2006-06)ISSN00290610
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抄録高知県下の金網隔離床メロンハウスにおいて、蒸気消毒後、葉が下位から枯れあがる症状が発生し、マンガン過剰症の発生が疑われた。この原因について明らかにするため、まず現地調査を行った。その結果、植物葉のマンガン含有率、土壌中の交換態マンガン含量ともに過剰領域にあると考えられ、発生した症状はマンガン過剰によると判断された。このハウスでは蒸気消毒前にヤシガラチップが多量施用されていたことから、有機質資材に由来するマンガン酸化物還元物質について検討を加えた。ヤシガラチップ、バーク堆肥、牛糞堆肥を供試し、蒸気消毒に類似した処理としてオートクレーブ処理を施し、水抽出液のマンガン酸化物溶解能を調査するとともに、還元力を有する物質を分画し同定した。各水抽出液が示したマンガン酸化物溶解能は、ヤシガラチップ≫バーク堆肥>牛糞堆肥の順で大きかった。マンガン酸化物の還元・溶解に関与していると考えられる主要な物質として、ヤシガラチップではアラビノースが、バーク堆肥ではリンゴ酸が検出された。特にヤシガラチップの場合、検出されたアラビノースの濃度でオートクレーブ処理後の水抽出液が示したマンガン酸化物溶解能のほぼすべてを説明できると考えられた。以上の結果より、今回調査を行ったメロンハウスで発生したマンガン過剰症は、多量施用されたヤシガラチップに由来する還元糖、特にアラビノースが蒸気消毒後に溶出し、土壌中のマンガン酸化物を還元・溶解し、有効態マンガンが増加したことで発生したと考えられた。
索引語マンガン;発生;過剰;消毒;還元;溶解;メロン;調査;物質;処理
引用文献数18
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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