非破壊土壌マクロコズムを用いたオオフォルソムトビムシ(Folsomia candida Willem)の物質循環と土壌微生物に与える影響評価
非破壊土壌マクロコズムを用いたオオフォルソムトビムシ(Folsomia candida Willem)の物質循環と土壌微生物に与える影響評価
レコードナンバー | 730338 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20011749 | NACSIS書誌ID | AN00195767 |
著者名 | 金田 哲 金子 信博 | ||
書誌名 | 日本土壌肥料學雜誌 = Journal of the science of soil and manure, Japan | ||
別誌名 | 日本土壌肥料學雜誌 : 土壌・肥料・植物栄養 Japanese Journal of Soil Science and Plant Nutrition 日本土壌肥料学雑誌 | ||
発行元 | 日本土壌肥料學會 | ||
巻号,ページ | 77巻・ 3号, p.299-306(2006-06) | ISSN | 00290610 |
全文表示 | PDFファイル (814KB) | ||
抄録 | 非破壊土壌マイクロコズムを用いて、土壌生息性トビムシが物質循環と微生物に与える影響を調べた。非破壊土壌マイクロコズムとは、土壌の層構造および土壌構造を破壊しないマイクロコズムのことである。自然土壌の非破壊土壌コアをアカマツが優占している黒ボク土壌から採取した。トビムシの個体数を操作するため、土壌コアをドライアイス殺虫し、オオフォルソムトビムシを3段階の個体数(直径10.6cmのマイクロコズム当たり0個体、50個体、100個体)再投入した。実験は島根大学構内の圃場において34週間行った。トビムシの影響は、土壌呼吸速度、浸透水の水質(硝酸態窒素、アンモニア態窒素、カリウムイオンなど)、微生物バイオマス(炭素量、窒素量、リン量)、トビムシの個体数から評価した。実験は冬から行ったが、栄養塩類が溶脱したのは土壌生物活性が高くなる春からで、夏にかけて溶脱量が増加した。実験終了時に硝酸態窒素において、トビムシ0個体区と50個体区で溶脱量に有意な差が認められた。トビムシは、微生物量と土壌呼吸速度には影響を与えなかった。実験終了時の微生物に対するトビムシの炭素量は4%以下と低い値であったが、トビムシは微生物およびトビムシの活性の高い時期に窒素の循環を促進させた。 | ||
索引語 | 土壌;個体;破壊;微生物;窒素;循環;溶脱;物質;評価;呼吸 | ||
引用文献数 | 43 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |