トウモロコシと大豆粕を主体とした子豚期飼料におけるフィターゼの亜鉛代替効果

トウモロコシと大豆粕を主体とした子豚期飼料におけるフィターゼの亜鉛代替効果

レコードナンバー730428論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名梶 雄次
阿部 正八郎
水上 暁美
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ43巻・ 2号, p.49-56(2006-06)ISSN0913882X
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抄録植物性飼料中のフィチン酸は亜鉛(Zn)と結合し不溶性の塩を形成するため、飼料中Znの一部は豚で利用できない。したがって、フィチン酸分解酵素フィターゼ(Phy)を飼料に添加することによってZnの利用性が改善される。しかし、その定量的な効果については豚での報告がない。そこで、トウモロコシと大豆粕を主体としたZn欠乏飼料(Zn27.7mg/kg:基礎飼料)とこれにPhyを350、700、1050、1400U/kg添加した飼料およびZnを20、40mg/kg添加した飼料の計7種類を調製して、Phyの無機Zn代替効果を明らかにするため試験を実施した。28頭のランドレース種去勢豚(6週齢、開始体重9 .6kg)を各区に4頭割り当て単飼不断給餌で4週間の飼養試験を実施し、3週目に採血を行った。ZnあるいはPhy添加量(独立変数)と、飼料摂取日量(FI)、増体日量(DG)、飼料要求率(FCR)、血清中亜鉛濃度(SZn)、血清アルカリフォスファターゼ(ALP)活性(従属変数)の全ての組合せで回帰式(直線回帰式あるいは非線形回帰式)を当てはめ、飼料中に添加したPhyとZnの関係式を導き、PhyによるZn代替量を算出した。その結果、基礎飼料にZnを添加すると添加量の増加にともなって、FIおよびDGは有意(1次回帰(L):P<0.01、2次回帰(Q):P<0.01)に増加し、FCRは有意に減少(L:P<0.05)した。SZn(L:P<0.05)およびALP(L:P<0.01)は有意に増加した。一方、基礎飼料にPhyを添加すると添加量の増加にともなって、FIおよびDGは有意(L:P<0.01、Q:P<0.01)に増加し、FCRは有意に減少(L:P<0.01、Q:P<0.05)した。SZnおよびALPは有意(L:P<0.01)に増加した。発育成績3項目(FI、DG、FCR)から推定されたPhy(U/kg)のZn(mg/kg)代替量の平均値から:Zn=0.0535+0.0337Phy-0.0000129Phy2(r2=0.99)、血清成分2項目(SZn、ALP)から推定されたPhyのZn代替効果の平均値から:Zn=-0.6259+0.0062Phy+0.0000066Phy2(r2=0.99)の関係式が得られ、Phy500(U/kg)は発育成績に対して13.68、血清成分に対して4.12mg/kgの無機亜鉛を代替することが可能であると推定された。
索引語飼料;添加;代替;回帰;亜鉛;効果;血清;トウモロコシ;主体;酸
引用文献数12
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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