低CP飼料の制限給与が飼育豚の成長および枝肉成績に及ぼす影響

低CP飼料の制限給与が飼育豚の成長および枝肉成績に及ぼす影響

レコードナンバー730429論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ00011654NACSIS書誌IDAN10202971
著者名池田 周平
鈴木 伸一
祐森 誠司
ほか1名
書誌名日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science
発行元日本養豚学会
巻号,ページ43巻・ 2号, p.57-66(2006-06)ISSN0913882X
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抄録本試験では低CP飼料を自由摂取した肥育豚と体脂肪蓄積抑制に有効であることが知られている制限給餌法で飼育した肥育豚の成長ならびに枝肉成績について比較検討を行った。供試飼料は日本飼養標準・豚(1998年版)肥育後期(70-115kg)のCP量を2.2%単位低減し、アミノ酸要求量を満たすように不足する塩酸L-リジンを添加した。対照区では制限給餌とならないように前日の飼料摂取量を参考に少量の残餌があるように給与量を調節した。試験区は対照区の前日摂取量を参考に体重補正して対象区の85%量を1日2回に分けて給与した。試験は単飼とし、自由飲水の条件で室温25±2℃の空調室内で行った。測定項目は体重(増体量)、飼料摂取量、飲水量、体各部位の発育値、消化率(試験終了直前)、胸最長筋の化学成分と背脂肪の化学的性状とした。試験開始平均体重が対照区70.8±2.1kg、試験区70.3±1.2kgから終了時平均体重の対照区106.9±1.9kg、試験区106.5±1.5kgに達するまでに要した日数は対照区41日、試験区55日となり、試験区が14日長かった。試験区の1日当たりの飼料摂取量は対照区の85%量と設定していたが、対照区2.78±0.17kgに対し試験区は2.26±0.04kgと約81%量となった。制限割合が想定以上に大きかったことから肥育日数の延長、飼料摂取量の増加(10kg/頭)、飼料効率の低下を招くこととなった。体長、胸深、胸幅の伸びは試験区が有意(P<0.05)に小さかった。粗脂肪の消化率は試験区が有意(P<0.05)に高かったが、可溶無窒素物、ADFは逆に試験区が有意(P<0.05)に低かった。屠体成績では背脂肪の肩部、腰部が試験区で有意(P<0.05)に薄くなった。また、供試飼料のアミノ酸組成を分析した結果、対照区でリジン、トレオニンの摂取量が不足し、試験区ではこれらに加えて含硫アミノ酸、トリプトファン、分岐鎖アミノ酸の摂取量も要求量を下回った。しかし、制限給与とした場合には脂肪蓄積に対してこれらアミノ酸量の不足による影響を上回る脂肪蓄積抑制の効果が認められたと考えられた。
索引語脂肪;飼料;肥育;飼料摂取量;摂取;体重;蓄積;アミノ酸;飼育;枝肉
引用文献数15
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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