酪農における廃棄乳の堆肥化処理の検討
酪農における廃棄乳の堆肥化処理の検討
レコードナンバー | 730462 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ00013985 | NACSIS書誌ID | AN00381852 |
著者名 | 鈴木 良地 榊原 幹男 増田 達明 ほか2名 | ||
書誌名 | 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center | ||
別誌名 | Research bulletin of the Aichi Agricultural Research Center | ||
発行元 | 愛知県農業総合試験場 | ||
巻号,ページ | 37号, p.185-192(2005-12) | ISSN | 03887995 |
全文表示 | PDFファイル (1138KB) | ||
抄録 | 水質汚濁の原因となる廃棄乳の堆肥化処理について検討した。生乳に食酢(酢酸含量19%)を添加して乳タンパク質を固形化させた後、牛ふんと混合して3ヵ月間堆肥化させ、発酵特性及び成分を調査した。1.生乳を酸凝固させることで、生乳のBODの67.5%、全窒素の74%を固形物(カード)として除去することができた。2.カードと牛ふんを混合した区では、発酵が速やかに開始されたが、カード単独区では発酵の開始が遅れ、また発酵が終了するまでに時間を要した。3.カードと牛ふんを混合した区では、粗脂肪が3週間で速やかに分解されたが、カード単独区では分解されるまでに10週間を要し、またコマツナの発芽率が試験期間を通じて他の区を下回った。4.3ヵ月間堆積後は、いずれの区も成分はほぼ同じであった。5.コマツナを用いた幼植物試験では、いずれの区も生育が促進され、また障害はみられなかった。以上のことから、食酢を添加して生乳を酸凝固させることで、生乳に含まれる汚濁物の大部分を堆肥化処理でき、また、酸凝固後の生乳を牛ふんと混合することで、良質な堆肥の生産が可能であることがわかった。 | ||
索引語 | 発酵;堆肥化;処理;酸;成分;酪農;水質汚濁;酢酸;タンパク質;特性 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |