クワシロカイガラムシの天敵寄生蜂ナナセツトビコバチとチビトビコバチに対する農薬の影響
クワシロカイガラムシの天敵寄生蜂ナナセツトビコバチとチビトビコバチに対する農薬の影響
レコードナンバー | 730515 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20005895 | NACSIS書誌ID | AN10485504 |
著者名 | 吉岡 哲也 武田 光能 | ||
書誌名 | 福岡県農業総合試験場研究報告 | ||
別誌名 | 福岡農総試研報 Bull. Fukuoka Agric. Res. Cent | ||
発行元 | 福岡県農業総合試験場 | ||
巻号,ページ | 25号, p.145-149(2006-03) | ISSN | 13414593 |
全文表示 | PDFファイル (595KB) | ||
抄録 | 茶樹の重要害虫となっているクワシロカイガラムシPseudaulacaspis penagona(argioni)の主要天敵であるナナセツトビコバチhomsonisca ypica MERCEとチビトビコバチArrhenophagus chionaspidis GIRAULに及ぼす農薬の影響を室内試験で解析した。ナナセツトビコバチ成虫に対する農薬の殺虫作用を15剤について切り枝接触法で調査し、チビトビコバチ成虫に対する農薬の殺虫作用を13剤について雌雄別に調査した。さらに、切り枝接触法で24時間にわたって農薬に暴露したチビトビコバチ成虫の次世代増殖数を調査した。2種の天敵寄生蜂成虫に対して殺虫作用の低い農薬は、メトキシフェノジドフロアブル、エマメクチン安息香酸塩乳剤であった。チビトビコバチの次世代増殖数への影響は、スピノサドフロアブルでは認められず、メトキシフェノジドフロアブルでは小さかった。その他の剤は次世代増殖数に及ぼす影響が大きく、特に、クロチアニジン水溶剤、アセタミプリド水溶剤、エマメクチン安息香酸塩乳剤では次世代成虫は認められなかった。また、各農薬の成虫生存率と次世代増殖数には相関がみられなかった。以上のことから、土着天敵に影響の少ない農薬を選定する場合には、成虫に対する殺虫作用だけではなく、次世代増殖数に及ぼす影響についても配慮することが必要である。 | ||
索引語 | 農薬;成虫;増殖;天敵;作用;寄生蜂;枝;酸;茶樹;害虫 | ||
引用文献数 | 12 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |