自殖性普通ソバ品種育成のための異形花型自家不和合性および子実脱落性の遺伝育種学的研究
自殖性普通ソバ品種育成のための異形花型自家不和合性および子実脱落性の遺伝育種学的研究
レコードナンバー | 730651 | 論文タイプ | 学術雑誌論文 |
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ALIS書誌ID | ZZ20003504 | NACSIS書誌ID | AA11598810 |
著者名 | 松井 勝弘 | ||
書誌名 | 九州沖縄農業研究センター報告 | ||
別誌名 | Bulletin of the NARO Kyushu Okinawa Agricultural Research Center (NARO/KARC) Bull. Natl. Agric. Res. Cent. Kyushu Okinawa Reg. 九州沖縄農研報告 | ||
発行元 | 農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター | ||
巻号,ページ | 47号, p.1-42(2006-06) | ISSN | 13469177 |
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全文表示 | PDFファイル (6718KB) | ||
抄録 | 普通ソバ(Fagopyrum esculentum)は1個体では種子を生産することができない自家不和合性作物であり,結実には蜜蜂などの昆虫を媒介した交配が必要である。本研究では効率的に安定多収良質品種を開発するため,自家和合性ソバ品種の開発に向けての基礎的研究を行った。普通ソバと近縁野生種F. homotropicumを交配して自家和合性系統を作出した。この系統の普通ソバとの交雑和合・不和合性を調査した結果,自家和合性対立遺伝子S hはS supergene内の組換えにより生じたと推定できた。また,普通ソバから選抜されたPennline 10は高自殖稔性を示すが,長花柱花と同じs対立遺伝子を持っており,Pennline 10の短等花柱花はS supergene以外の量的遺伝子により支配されていると推定された。一方,作出した自家和合性系統に多く見られたソバの子実脱落性は2つの独立に遺伝する優性の補足遺伝子(sht1およびsht2)により支配されていることが分かった。sht1遺伝子座はほとんどの栽培種に劣性のホモ型で保持され,S遺伝子座と連鎖していることが分かった。sht2遺伝子座に関しては,Sht2およびsht2の両方の対立遺伝子が普通ソバ集団中には存在していることが分かった。効率的に子実非脱落性の系統を選抜するためsht1遺伝子座に連鎖するDNAマーカーを開発した。 | ||
索引語 | 性;ソバ;遺伝子;系統;遺伝子座;品種;花;子実;研究;開発 | ||
引用文献数 | 74 | 登録日 | 2011年03月05日 |
収録データベース | JASI, AGROLib |