2005年春期の筑後川河口域高濁度水塊における物理・生物環境に対する潮汐および河川流量の影響

2005年春期の筑後川河口域高濁度水塊における物理・生物環境に対する潮汐および河川流量の影響

レコードナンバー730891論文タイプ学術雑誌論文
ALIS書誌IDZZ20015015NACSIS書誌IDAN10063434
論文副題スズキ成育場としての評価
著者名小路 淳
鈴木 啓太
田中 克
書誌名水産海洋研究
別誌名Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography
発行元水産海洋学会
巻号,ページ70巻・ 1号, p.31-38(2006-02)ISSN09161562
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抄録2005年春季の筑後川河口域において、潮位差と河川流量の変動が高濁度水塊の物理・生物環境の変動を通じてスズキ仔稚魚の生残に及ぼす影響を評価した。3月上旬から4月上旬に4-6日間隔で合計8回の物理・生物環境調査を行った。日平均流量は3月上旬と4月上旬には過去10年間の平均値に近く、3月下旬には過去10年間の最高値に近い値で推移した。高濁度水塊の中心は河口から約10-15km上流に認められた。濁度は潮位差および河川流量に影響されて変動し、低潮位差および大流量の時期に低かった。スズキ仔稚魚の主要餌料生物であるカイアシ類Sinocalanus sinensisは高濁度水塊周辺に高密度に分布した。潜在的な捕食者と想定されるクラゲ類は河川内には分布せず、河口よりも海側の定点のみで採集された。高濁度水塊周辺においては、スズキの初期減耗要因として「飢餓」の重要性は低く、「被食」および下流への「移送」がより重要であると推察された。潮位差の低下および流量の増加は濁度低下を通じて河川内における仔稚魚の「被食」の危険を増大させ、さらに流量の増加は、餌料生物が低密度でクラゲ類が高密度な海域への「移送」の機会を増加させることを通じて、スズキ仔稚魚の減耗を高めるものと考えられる。
索引語濁度;流量;水塊;生物;河川;スズキ;河口;物理;環境;変動
引用文献数31
登録日2011年03月05日
収録データベースJASI, AGROLib

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